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8. ソフトウエアパッケージ

この章のリファレンスは Linux Software map(LSM)から直接取っています。 LSMはLinuxドキュメントがある場所で見つけられます。またLinuxで 使えるソフトウェアがリストされています。

8.1 Emacspeak

EmacspeakはLinuxのスピーチインターフェース用ソフトです。 WWWブラウザ、telnet、エディタといったプログラムに基づく任意の文字 をemacspeakで使うことが可能です。emacspeakと普通のスクリーン リーダー(DOSといったオペレーティングシステム)の違いは読み上げでの特別な特性 を持っている点です。EmacspeakはEmacsで使われます。 テキストエディタはファイルを書き換えたり追加したりするのに使われる プログラムです。 Emacsはただのテキストエディタに比べるとかなり違う点が多く そのパッケージは想像以上に便利です。emacs内で他のプログラムを実行することも できるしemacsのターミナルエミュレーターに表示される出力を使うこともでます。 スクリーン配置を解釈したり例えばカレンダーなどといった数字の配列の意味を解釈 したりしてくれます。 emacsがEmacspeak用の環境としてよいことの理由として、画面配置を理解 できることや カレンダーといった数の配列を理解できる情報処理機能を もっていることがあります。パッケージの創作者はemacsの中からLinuxマシンを 完全に操作できるようにしています。また他のマシンやソフトウェアを 非常に広範囲に操作するためにemacsを使っています。

EmacspeakはDebianディストリビューションにもあり、Slakware で 配布されているソフトウェアと同じように含まれています。つまりEmacspeakは CDROM配布されているLinuxであればそこから入手ができるのです。この ドキュメントが配布されている頃には、バージョン5のEmacspeakがCDROMに入って いると思いますが著者はバージョン4をテスト用に使います。

LSM)

Begin3
Title:          emacspeak - a speech output interface to Emacs
Version:        4.0
Entered-date:   30MAY96
Description:    Emacspeak is the first full-fledged speech output
                system that will allow someone who cannot see to work
                directly on a UNIX system. (Until now, the only option
                available to visually impaired users has been to use a
                talking PC as a terminal.) Emacspeak is built on top
                of Emacs. Once you start emacs with emacspeak loaded,
                you get spoken feedback for everything you do. Your
                mileage will vary depending on how well you can use
                Emacs.  There is nothing that you cannot do inside
                Emacs:-)
Keywords:       handicap access visually impaired blind speech emacs
Author:         raman@adobe.com (T. V. Raman)
Maintained-by:  jrv@vanzandt.mv.com (Jim Van Zandt)
Primary-site:   sunsite.unc.edu apps/sound/speech
                124kB   emacspeak-4.0.tgz
Alternate-site: 
Original-site:  http://www.cs.cornell.edu /pub/raman/emacspeak
                123kB   emacspeak.tar.gz/Info/People/raman/emacspeak/emacspeak.tar.gz
Platforms:      DECtalk Express or DEC Multivoice speech synthesizer,
                GNU FSF Emacs 19 (version 19.23 or later) and TCLX
                7.3B (Extended TCL).
Copying-policy: GPL
End

8.2 BRLTTY

これはシリアルポートで使う点字ターミナルプログラムです。 多くの場面でテストされ使われています。また多くの種類のハードウェア をサポートしています(以下のLinux Software Mapを参照して下さい。また LSMについては Linux Software Map参照)。 メンテナンス係はNikhil Nair <nn201@cus.cam.ac.uk> さんです。またその他の方々は Nicolas Pitre <nico@cam.org> and Stephane Doyon <doyons@jsp.umontreal.ca>です。BRLTTYに関するコメントは こちらまでお願いしましす。

作者達はもっと違うデバイスでのサポートができるようになることを切望している ようです。もし何かあれば彼らに連絡をとって下さい。またデバイスのプログラミ ング情報を必要といるので、もしメーカに連絡が取れて情報を入手できたら是非 連絡を取って下さい。 興味深い今後のこと(READMEファイルから)。

LSM)

Begin3
Title:          BRLTTY - Access software for Unix for a blind person
                         using a soft Braille terminal
Version:        1.0.2, 17SEP96
Entered-date:   17SEP96
Description:    BRLTTY is a daemon which provides access to a Unix console
                for a blind person using a soft Braille display (see the
                README file for a full explanation).

                BRLTTY only works with text-mode applications. 

                We hope that this system will be expanded to support
                other soft Braille displays, and possibly even other
                Unix-like platforms.
Keywords:       Braille console access visually impaired blind
Author:         nn201@cus.cam.ac.uk (Nikhil Nair)
                nico@cam.org (Nicolas Pitre)
                doyons@jsp.umontreal.ca (Stephane Doyon)
                jrbowden@bcs.org.uk (James Bowden)
Maintained-by:  nn201@cus.cam.ac.uk (Nikhil Nair)
Primary-site:   sunsite.unc.edu /pub/Linux/system/Access
                110kb brltty-1.0.2.tar.gz (includes the README file)
                  6kb brltty-1.0.2.README
                  1kb brltty-1.0.2.lsm
Platforms:      Linux (kernel 1.1.92 or later) running on a PC or DEC Alpha.
                Not X/graphics.
                Supported Braille displays (serial communication only):
                  - Tieman B.V.: CombiBraille 25/45/85;
                  - Alva B.V.: ABT3xx series;
                  - Telesensory Systems Inc.: PowerBraille 40 (not 65/80),
                    Navigator 20/40/80 (latest firmware version only?).
Copying-policy: GPL
End

8.3 スクリーン

スクリーンはターミナル上で同時に複数のプログラムを実行できるようにする ソフトウェアの一部です。点字ターミナルをサポートするように(Telesensory から)拡張することができます。

8.4 Rsynth

これはLinuxソフトマップにリストされているスピーチシンセサイザーです。 みたところ視覚障害者にとっては十分使えないようです。 代わりのハードを使うか改良せねばなりません。フリースピーチシンセサイザーの 方が便利です。

8.5 xocr

xocrはLinux用の光学文字認識を行うパッケージです。 Rsynth( Rsynth)のように、視覚障害者によって入力する 唯一の手段として使うパッケージとしては満足のいくものではないと思います。 正確な読み取りであることをチェックしてもらう必要がありその点でもあまり (視覚障害者にとって)いいもであるとは思いません。 (訳注: 光学文字認識(OCR)参照)

8.6 xzoom

xzoom はスクリーン拡大プログラムです。xmagに少し似ているようです が視覚的問題を抱えた人には大変便利なものです。xzoomwareの主な欠点は それ自身では拡大せず、またキーコントロールはfvwmとの互換性がなかったり ?? ですがこの欠点があっても素晴らしいプログラムです。連続的に拡大 ?? 例えばドキュメントを読んでいる倍率を保ちつつスクロールしたりできます。 さらにスクリーン 小さなボックスを移動 見たい範囲について検索 xzoomはRedHatサイトからrpmとして入手できます RedHatユーザーのようなrpmシステムを使っている人にはインストールが 容易でしょう。 訳注:Slackwareユーザーでも .rpmファイルをrpmコマンドを インストールすることで扱うことができます。「RPM-BUILD-HOWTO」を参照。 GNU cpio 2.4.1以降(rpm-2.2.9-1.i386.cpio.gz)が必要で、slackware/source/a/cpioディレクトリにあります。またxzoomは "xzoom-0.3.tgz: can work only with 8 bits/pixel"のようです。

LSM)

Begin3
Title:          xzoom
Version:        0.1
Entered-date:   Mar 30 1996
Description:    xzoom can magnify (by integer value) rotate
                (by a multiple if 90 degrees) and mirror about
                the X or Y axes areas on X11 screen 
                and display them in it's window.
Keywords:       X11 zoom magnify xmag
Author:         Itai Nahshon <nahshon@best.com>
Maintained-by:  Itai Nahshon <nahshon@best.com>
Primary-site:   sunsite.unc.edu
                probably in /pub/Linux/X11/xutils/xzoom-0.1.tgz
Platforms:      Linux+11. Support only for 8-bit depth.
                Tested only in Linux 1.3.* with the XSVGA 3.1.2
driver.
                                Needs the XSHM extension.
Copying-policy: Free
End

8.7 NFBtrans

nfbtransはマルチグレード点字変換プログラムです。 the National Federation for the Blind in the U.S.A によって配布されています。 だれかが改良することを願ってフリーでリリースされています。サポートしている 言語は以下のようなものです。

    USA English, UK English   英語
    Spanish                   スペイン語
    Russian                   ロシア語
    Esperanto                 エスペラント
    German                    ドイツ語
    Biblical Hebrew and Biblical Greek  (聖書の)ヘブライ,ギリシャ語
他の言語も変換テーブルを書くことによって追加することができます

NFBtransは ftp://nfb.org/ftp/nfb/braille/nfbtrans/ から入手できます。またダウンロード後、コンパイルする必要があります。

LinuxでNFBtransをコンパイルする

NFBtransの管理者にこのパッチを渡したところ、このパッチをNFBtransの パッケージに入れるという返事をもらいました。だからバージョン740よりも あたらしいパッケージを入手した場合は以下の作業をする必要はありません。 パッケージに含まれている指示にしたがってコンパイルしてください。

        unzip -L NFBTR740.ZIP   #or whatever filename you have
        mv makefile Makefile

以下をパッチファイルとしてファイルに保存して下さい(e.g. patch-file)。

*** nfbpatch.c.orig     Tue Mar 12 11:37:28 1996
--- nfbpatch.c  Tue Mar 12 11:37:06 1996
***************
*** 185,190 ****
--- 185,193 ----
    return (finfo.st_size);
  }                /* filelength */
  
+ #ifndef linux 
+ /* pretty safe to assume all linux has usleep I think ?? this should be
+ done properly anyway */
  #ifdef SYSVR4
  void usleep(usec)
    int usec;
***************
*** 195,200 ****
--- 198,204 ----
UKP  }                /* usleep */
  
  #endif
+ #endif 
  
  void beep(count)
    int count;

and run そして保存したファイルをパッチとしてソースに当てます。

patch < patch-file

then type 後にプログラムをコンパイルして下さい。

make

and the program should compile.

8.8 UnWindows

UnWindowsは視覚障害者(not blind)にとって多くの便利なツールを提供する X用アクセスユーティリティパッケージです。スクリーン倍率、ポインタの 位置を示すカスタムツールなどが含まれています。 ftp://ftp.cs.rpi.edu/pub/unwindowsからダウンロードできます。

デフォルトパッケージではLinuxで動作しません。というのもSunの特殊な機能 に依存しているからです。しかしユーティリティのいくつかは動作し、残りの 大半もポートにしているので、このパッケージはある人達にとって興味あるも のかもしれません。著者のポートはオリジナルパッケージには含まれていないか BLINUXアーカイブ( WWW references参照)から入手できる ようになっています。まだ動作しない残りのユーティリティは設定ユーティリティ です。 著者のバージョンのプログラムは(サウンド自身を生成するかわりに)他の プログラムを呼び出すようにしています。例えば他のプログラムで

play /usr/lib/games/xboing/sounds/ouch.au
とします。 例えばポインタが画面の左端につきあたった時に"ouch"という 音を出します(訳注:xboingはArcanoid 風のブロック崩しゲームです。BGMなし)。

dynamag

dynamagはスクリーン倍率プログラムです。スクリーン倍率については magnificationを参照して下さい。このプロ グラムはデフォルトのディストリビューションで動作しました。

coloreyes

coloreyesはマウスポインタの位置を見つけやすくしてくれます。 二つの目が(xeyesのように)ポインタのある方向を見ていて、その距離 に応じて色が変わっていきます(xeyeと違うところです)。これはデフォルト パッケージでは動作しませんが、テストバージョンでは動作しました。

border

borderはマウスポインタがスクリーンの端に移動したときそれを捉え たり、スクリーンのどの端であるかによって音を鳴らしたりします。入手できる バージョンではSUN固有のサウンドシステムを使っています。現在、これを 変更してLinuxのサウンドプログラムで使えるものにしようとしています。

un-twm

ウィンドウマネージャはXスクリーン上に表示されたウィンドウ(プログラム) の位置をコントロールする特別なプログラムです。un-twmはポインタが 他のウィンドウ(プログラム)に移動した時に音を鳴らすようにしたものです。 サウンドはウィンドウの種類に依存しています。配布されているバージョン はlinuxで動作しません。borderのようなSUNオーディオに依存している からですが、このドキュメントが読まれているころにはLinuxで使えるように したバージョンが入手できるようになると思います。


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