Chapter 9. キューイング規則とバンド幅管理

Table of Contents
9.1. キューおよびキューイング規則の説明
9.2. シンプルな、クラスレスのキューイング規則
9.2.1. pfifo_fast
9.2.2. トークンバケツフィルタ (Token Bucket Filter)
9.2.3. 確率的不偏キューイング (Stochastic Fairness Queueing)
9.3. いつどんなキューを使うべきか
9.4. 用語説明
9.5. クラスフルなキューイング規則
9.5.1. クラスフルな qdiscs とクラスにおける流れ
9.5.2. qdisc ファミリ: ルート・ハンドル・兄弟・親
9.5.3. PRIO qdisc
9.5.4. (有名な) CBQ qdisc
9.5.5. 階層的トークンバケツ (Hierarchical Token Bucket: HTB)
9.6. フィルタによるパケットのクラス選別
9.6.1. シンプルなフィルタの例
9.6.2. 通常必要なフィルタコマンドすべて
9.7. 中間キューイングデバイス (Intermediate queueing device :IMQ)

さて、わたしがこれに気づいたときには、ほんとうにたまげました。 Linux 2.2/2.4 には、 ハイエンドの専用システムに比肩するほどの、 様々なバンド幅管理機能が含まれているのです。

Linux はフレームリレーや ATM よりもずっと進んだ処理を行えます。

混乱を避けるため、tc におけるバンド幅の指定では、 以下の規則を用いることにします。
mbps = 1024 kbps = 1024 * 1024 bps => byte/s
mbit = 1024 kbit => kilo bit/s.
mb = 1024 kb = 1024 * 1024 b => byte
mbit = 1024 kbit => kilo bit.
内部では、数値は bps および b で保持されています。

しかし tc が速度を表示するときには、 以下を用います。

1Mbit = 1024 Kbit = 1024 * 1024 bps => byte/s