5.1. トンネルに関する一般的な事柄

トンネルを用いると、非常に例外的な、また非常にスマートな状況を実現できます。 またトンネルは、設定を正しく行わないと、状況をメチャメチャにすることもあります。 意図していることを「正確に」理解していない限り、 default 経路をトンネルデバイスに向けてはいけません :-) また、トンネルを通すとオーバーヘッドが増えます。 なぜならトンネルでは IP ヘッダに余分なデータセットを必要とするからです。 通常これはパケットあたり 20 バイトなので、 仮にネットワークの通常のパケットサイズ (MTU) を 1500 バイトとすれば、 トンネルを通して送られるパケットは 1480 バイトの大きさしか持たないことになります。 これは必ずしも問題になるとは限りませんが、 大きなネットワークをトンネルで接続しようとする際には、 IP パケットのフラグメント化/再構成について、よく勉強しておくことです。 あ、それからもちろん、トンネルを掘る最速の方法は、 両側から掘り進めることです。