7. 追記

その後、野首さんから次のような報告をいただきました。

私も結構前から afio を使っています。しかし、リストア時に 時々おかしなハードリンクが張られてしまったり、ファイルサイズが 0 のファイルが 作られてしまったりと、不審な挙動にあっています。

いろいろと調べてみたところ、次のような動作に原因があるようです。

  1. afio が作成するアーカイブファイル中の i-node 情報は、8^6分までしかない

  2. afio がリストアをするとき、ハードリンクの復元は i-node 情報 を元に行う

すなわち、たまたま unsigned short 化されてしまった i-node 番号が同じ値に なる無関係なファイルがあると、それらがハードリンクされていると誤認して しまうのです。

野首さんが報告したおかげで、afio の作者が直す方向で動いてく れて、新バージョンは出ました。必ず新しいのを使いましょう。

以下、野首さんから別のコメントです(多謝!)。

  1. acct パッケージをいれている時は、accton を引数無しで実行して 記録を止めた方が良い

  2. ほおっておくと、/var/account/pacct が 巨大になることがあります。

  3. MO を使う場合、フォーマットをせずに /dev/sd[a-h] を直接指定することもできる。

    私はこちらの方法をとっています。mkfs する必要がない のと、ディスクをまるまる使えるので mkfs したメディアよりも たくさん記録できるというメリットがあります。そのかわり、ディスクのあいた部分 を使うようなことはできません。

  4. バックアップをとるときに -l を付けるとより安全になる。

    -l を付けないと、afio はハードリンクされた ファイルをバックアップする際に、実体 1 つ分しかファイルに記録しないので、そこが やられるとハードリンクされたファイル全てが復元できなくなります。