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4. パイプ (pipe)

この章では、簡単かつ実用的なパイプの使い方とその有用性について説明します。

4.1 何なのか、どこがいいのか

簡単にいうと、パイプを使えば、プログラムの出力を他のプログラムの入力として 利用できるようになります。

4.2 サンプル: sed を使った簡単なパイプ処理

次の例は簡単なパイプの使い方を示すものです。

        $ ls -l | sed -e "s/[aeio]/u/g"
        

上記では、次のことが起こります。先ずコマンド 'ls -l' が実行され、 その出力が画面に表示される代わりに、sed プログラムに送られ (pipe 処理され)、今度は sed がそれを処理して画面に表示しま す。

4.3 サンプル: 'ls -l *.txt' の代替コマンド

おそらく次は、'ls -l *.txt' とするよりも難しい方法です。これを例題に 取り上げるのは、ファイルをリストアップするときのジレンマを解消するためではな く、単にパイプの使い方を説明したいからです。

        $ ls -l | grep "\.txt$"
        

上記では、'ls -l' プログラムの出力が grep プログラムに送ら れ、そこで "\.txt$" の正規表現に合致する行が画面に出力さ れます。 (訳注: 上記で円マークが表示される場合、それはバックスラッシュの意味です。)


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