3. ソースの取得とコンパイル

あいにく CAP は、バイナリでの配布は行われていないため、各自ソ ースをダウンロードし、コンパイルしなければならない。CAP のソー スは、様々なサイトから FTP を使ってダウンロードできる。次に示 すサイトは、ほんの一例にすぎない:

   ftp://munnari.OZ.AU/mac
   ftp://gatekeeper.DEC.COM/pub/net/appletalk/cap
   ftp://ftp.kuis.kyoto-u.AC.JP/net/cap
   ftp://ftp.crl.go.jp/archives/mac/kdd-mac/Network/cap60

まず、上記のサイトから cap60.plNNN.tar.Z を取得し、解凍する:

   # compress -d cap60.plNNN.tar.Z
   # tar xf cap60.plNNN.tar

現在 cap60.patch198 までのパッチが出ているので、 それらを使ってパッチレベルを上げる。個々のパッチについては、cap60 の 再上位のディレクトリで:

   # patch -p < cap60.patchNNN

とするのだが、CAP には、前にも述べたように非常にたくさんのパッ チが出ているため、次のようなスクリプトで対応する:

   #!/bin/zsh
   setopt numeric_glob_sort
   for i in cap60.patches/cap60.patch*
   patch -p < $i >>& /tmp/patches

さらに Linux 用パッチ linux.iptalk.patch を当てる。 これでコンパイルできる状態になったはずだ。まず

   # ./Configure

として独自のシステムの環境に合わせる。ここでは、プログラムがいろ いろと聞いてくるが、デフォルトのままで大丈夫のようだ。次に以下の コマンドで、各ディレクトリ毎の Makefile を作る:

   # ./gen.makes

さらに

   # make include

でヘッダファイルをインストールする。そして

   # make libsmade

とし、CAP 用ライブラリの生成に取り掛かる。それが終ったら本題の CAP 各種プログラムのコンパイルだ。

   # make programs
一応何もなければ、すんなりとコンパイルしてくれるはずだ。最後に

   # make install

とし、各種プログラムをインストールする。すると /usr/local/capというディレクトリに make で作られたプログラム群が置かれる。ま た IPTalk を使用する場合には、/etc/servives に NIC の設定に対する次のエントリを忘れずに行なっておこう:

  at-rtmp   201/udp
  at-nbp    202/udp
  at-echo   204/udp
  at-zis    206/udp