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4. フォワード (forwarding)

学術機関や ISP (Internet Service Provider) などの、 上手に組織化された大きなネットワークでは、ネットワークのプロ達は DNS サーバに「フォワーダ (forwarder)」 と呼ばれる階層を設けていることがあるかもしれません。 こうすると、内部のネットワーク負荷や、 外部にあるサーバの負荷を下げる効果があるのです。 自分がそのようなネットワークの一部にいるのかどうかを知るのは それほど簡単ではありません。 しかしいずれにせよ、接続しているプロバイダの DNS サーバを「フォワーダ」として利用すれば、問い合わせの反応を速くでき、 ネットワークへの負荷を下げることができます。 これを用いると、あなたのネームサーバは、 問い合わせを ISP のネームサーバに行います。 問い合わせが起こるたび、 ISP のネームサーバの巨大なキャッシュからデータをすくい取ることになります。 よって問い合わせの速度は上がり、 あなたのネームサーバは自分で全部の仕事をこなさなくても良くなります。 モデムを使っている場合は、この効果はかなり大きいです。 ここで例として、お使いのネットワークプロバイダには 利用が推奨されているネームサーバが二つあるとします。 それぞれの IP 番号を 10.0.0.110.1.0.1 としましょう。 このような場合には、お手元の named.conf ファイルの最初のセクション、 ``options'' という名前がついている部分に以下の行を挿入して下さい。


           forward first;
           forwarders {
                10.0.0.1;
                10.1.0.1;
            };

ダイアルアップマシン向けにも forwarders を使ったちょっと嬉しいトリックがあります。 Q & A の章に書いてあります。

ネームサーバを再起動して、dig でテストしてください。 うまくいっていると思います。


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