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5. ディレクトリを使う

5.1 ディレクトリ: 予備知識

これまで DOSWin と Linux 上でのファイルの違いについて見てきました。 ディレクトリでは DOSWin 上ではルートディレクトリは \ ですが、 Linux 上では / となります。同様に、ネストされたディレクトリは DOSWin 上では \ で、Linux 上では / で分けられます。 ファイルパスの例:

DOS:    C:\PAPERS\GEOLOGY\MID_EOC.TEX
Linux:  /home/guido/papers/geology/middle_eocene.tex

いつものように、.. は親ディレクトリ、. はカレントディレクト リを示します。覚えておいて欲しいのは、システムはあなたに cdrd をどこでも実行させてくれるわけではないということです。それぞれのユーザは システム管理者からもらう「home」と呼ばれるディレクトリ内にそれぞれの ファイル等を保持します。例えば私のコンピュータの私のホームディレクト リは /home/guido です。

5.2 ディレクトリのパーミッション

ディレクトリもパーミッションを持っています。 パーミッションと所有権 セクションで 覚えたことはディレクトリにも通用します( user、group、と other)。 ディレクトリの場合 rx というのはあなたがそのディレクトリに cd できるということです。そして w の意味はディレクトリ 内にあるファイルやディレクトリ自体を削除できるということです (もちろんファイルのパーミッションに従ってですが)。

例えば、ほかのユーザが /home/guido/text 内で うろつくのを防ぐには:

$ chmod o-rwx /home/guido/text

5.3 ディレクトリに関して : DOS と Linux でのコマンドの対応

DIR:            ls, find, du
CD:             cd, pwd
MD:             mkdir
RD:             rmdir
DELTREE:        rm -rf
MOVE:           mv

DOS                                     Linux
---------------------------------------------------------------------

C:\GUIDO>DIR                            $ ls
C:\GUIDO>DIR FILE.TXT                   $ ls file.txt
C:\GUIDO>DIR *.H *.C                    $ ls *.h *.c
C:\GUIDO>DIR/P                          $ ls | more
C:\GUIDO>DIR/A                          $ ls -l
C:\GUIDO>DIR *.TMP /S                   $ find / -name "*.tmp"
C:\GUIDO>CD                             $ pwd
        N/A - 「注意」を参照            $ cd
        同上                            $ cd ~
        同上                            $ cd ~/temp
C:\GUIDO>CD \OTHER                      $ cd /other
C:\GUIDO>CD ..\TEMP\TRASH               $ cd ../temp/trash
C:\GUIDO>MD NEWPROGS                    $ mkdir newprogs
C:\GUIDO>MOVE PROG ..                   $ mv prog ..
C:\GUIDO>MD \PROGS\TURBO                $ mkdir /progs/turbo
C:\GUIDO>DELTREE TEMP\TRASH             $ rm -rf temp/trash
C:\GUIDO>RD NEWPROGS                    $ rmdir newprogs
C:\GUIDO>RD \PROGS\TURBO                $ rmdir /progs/turbo

注意:


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