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8. dosemu と MS-Windows 3.1

8.1 dosemu の中で MS-Windows 3.1 を使用できますか?

/doc/README.Windowsファイルにはこう書いてあります。

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*  注意!!注意!!注意!!注意!!注意!!注意!!                 *
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*  危険です!!この機能は完全にはサポートされていませんし、    *
*  多くのバグがあります!!大きなソフトウェアはほとんど      *
*  動きません!!!以下の文章は、システムクラッシュを            *
*  覚悟した上で、実行して下さい!!!                *
*                                                             *
*  注意!!注意!!注意!!注意!!注意!!注意!!                 *
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さて、WINOS2(OS/2によって動かされる Windows 3.1)を dosemu の下で動かす ことができます。Lutz と Dong に感謝!

しかし、Windows 3.1 と OS/2 両方のライセンスが必要です!

また、多くの問題があることもわかっています。Windows がしばしばデータと 共にクラッシュする、大きなプログラムは起動もしない、等々…。多くのビデ オカードで問題が起こります。(真っ白なスクリーンが見られます。しかし、 xdos 内で Windows 3.1 を使う方法も見てください。)プログラムグループが 全て消える事もあります。基本的には、苦労するだけです。

詳しくは README.txt ファイルをご覧ください。

8.2 winemu で 32ビット環境は使えますか?

残念ながら、使えません。 win32s は ring 0 で実行する必要があります。Linux ではこんなことは許さ れません。 (97/04/27)

8.3 vdtapi.386 ファイルが見つからないというエラーが dosemu 起動時に出ます

既に説明したように、winemu では 32ビット環境は使えません。〜.386 の 名前のドライバは全て 32ビットドライバです。したがって、winemu を実行す るためには、win.ini ファイル中で 〜.386ドライバを参照している部分を全 て削除しなければなりません。 (97/04/27)

8.4 xdos 中での Windows 3.x

バージョン 0.64.3 の dosemu では xdos 中で Windows を実行することが できます。もちろん、これも全く勧められないことです。しかし、どうしても 実行したいという場合には、コンソールで Windows 3.1 を実行するよりも安 全です。もしクラッシュした場合にも、キーボードが使えなくなったりしませ んし、画面がフリーズすることもないからです。

以下にヒントを挙げておきます:

1. dosemu と Linux のソースを入手する。
2. dosemu を展開する。
3. "./configure" を実行して、dosemu を configure する。(vm86plus はデ
   フォルトで有効になっています。)
4. Windows 用の Trident SVGA のドライバを入手する。tvgaw31a.zip か 
   tvgaw31b.zip です。これらのファイルはホスト garbo.uwasa.fi の 
   /windows/drivers ディレクトリにあります。(ミラーはあるでしょうか?)
5. OS2WIN31 で述べたものと同じ手順を行う。
6. xdos を実行する。
7. dosemu 内で windows ディレクトリに移動し、winemu を起動する。
8. 十字を切って祈る。

8.5 dosemu 内で Windows をインストールすることはできますか?

できません。以下のようなエラーメッセージで止まるはずです:

The XMS driver you have on your system is not compatible with Windows...
Windows は DOS を使ってインストールする必要があります。Windows のディ レクトリを Linux のファイルシステムのどこかにコピーし、lredir を使って dos の時と同じ場所にあるように見せかけることもできます。
Windows は d:\windows にある d:\ は Linux で /dosc としてマウントされている Windows を Linux にコピーする 例: "cp -a /dosd/windows /usr/share" dosemu 内でコピーしたディレクトリツリーを次のようにして リダイレクトする lredir d: linux\fs\dosd
dosemu は windows ディレクトリに手出しはできませんが、windows ディレク トリの変更も dosemu からは見えません。ドライブ c:> の Windows と同 じにしたい場合には、この FAQ に書かれている c:. にリダイレクトする方法 を見てください。

しかし、windows ディレクトリで "setup" コマンドを実行してドライバをイ ンストールしたり設定を変えることはできます。 (97/2/1497)

8.6 xdos 内の Windows 3.1 でマウスを使う際の注意点

1. マウスドライバは WinOS2 の "mouse.drv" を使います。

2. マウスをうまく使えるようにするためには、win.ini ファイルで以下の設 定を行う必要があります:

     [windows]
     MouseThreshold1=0
     MouseThreshold2=0
     MouseSpeed=0

3. マウスカーソルは X ではなく、Windows によって描画されます。従ってマ ウスの座標移動は問題ありませんが、表示の更新頻度はリフレッシュレー トに依存します。(実際には2つのカーソルがあることになります。ただし、 X のカーソルは DOS-box の中では表示されません。)

4. Windows に渡される座標は相対的なものとして処理されるので、カーソル の調整が必要です。これは DOS-box にカーソルが入るのと同時に自動的に 行われます。カーソルは強制的に座標(0,0)に動かされた後、正しい位置に 戻されます。従って、カーソルの再調整を行いたい場合には、一度 DOS-box からカーソルを外に出した後、再び中に入れるだけです。 (97/2/10)

8.7 プログラムマネージャからアイコンが消えてしまいます

MS-Windows と WinOS2 ではプログラムマネージャのグループの扱いが異な ります。MS-Windows は設定を progman.ini に保存しますが、WinOS2 は system.ini に保存します。Todd T. Fries さんの(friest@acm.org) のテクニックで対処できます。

cat progman.ini >> system.ini
使うのは '>>' ですよ。 :-)


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