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1. はじめに

1.1 この mini-HOWTO について

UNIX の文書やマニュアルは、大抵英語です。UNIXを使いこなすためには、英文であ れなんであれマニュアルを、読みこなさなければなりません。我々日本人にとって、英語のマニュ アルは、漢字の問題(2バイト文字であることと漢字コード)とともに大きな関門とな ります。UNIXに限らず、英語は世界標準言語ですから、嫌が応でも付き合っていかな くてはなりません。

この mini-HOWTOは、英文読解を助けるため、コンピュータで英和辞典を使ってしま おうという目的で書かれました。コンピュータの横に英和辞書を置いている人、今日からそん なことしなくても良いのです。辞書引きなど、所詮は英語から対応する日本語を探 すだけなのだから、コンピュータにやらせればよいのです。

幸いなことに、インターネット上には、フリーな辞書データが豊富にあります。 また、UNIXは、テキスト処理を大得意としていますから、UNIXのおもしろさにふれること にもなるでしょう。

僕は、Linuxしか持っていませんが、Free-BSDなど他のUNIX系OSでも使えると思いま す。だからこれらを総称してUNIXと表記してあります。

1.2 必要なもの

Perl 5(大抵のUNIXディストリビューションに付いている筈)

テキス ト処理を始め、日常出てくるあらゆる問題をいとも簡単に解決してしま う超便利な言語。インタプリタなのでコンパイルせずに走るし、その割 に動作が速い。CとともにUNIXの標準言語の地位を築きつつあります。 学ぶ価値大!

nkf (日本語環境を構築したらある筈)

日本語の漢字コードは、「日本語EUC(主にUNIXで使われている)」、 「MS漢字(別名 「shift-JIS」。その名の通り、MS-DOS や Windows で使わ れている)」、「JIS(internet mailで使われている)」の3種類あります。 これらの漢字コードの相互変換を行う、日本人必携のツールです。Debian LinuxならJPパッケージの non-free セクションにあります。 他のLinuxなら、PJEパッケージに入っています。

look (普通にUNIXをインストールしたらある筈)

テキストを binary search するコマンド。binary search は、ソートされ ているテキストを高速に検索するアルゴリズムです。

これらがインストールされていることは、
which perl
which nkf
which look
で確認できます。 perlのバージョンは、 perl -v で確認できます。version 5. という文字が現われていれば ok です。

1.3 免責

筆者は、このドキュメントを参考とした、あなたの行為によってあなたのPC、ディ スク、メモリ、MOなどが損害を受けた場合でも、一切その責任を負いません。す べてご自分のリスクでやってください。まあ、危ない処理は全然やっていません ので、そういう危険性は皆無に近いですが。


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