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3. 辞書引きコマンドの作成

3.1 とりあえず使ってみましょう

この時点で、lookコマンドで辞書を引くことが可能です。以下のコマンドで、実験 してください。

look -f '■dog ' /usr/local/lib/dictionary/ej.dic


■dog 1.犬,2.見にくい人(uglt person)(通常,女性に対して用いる),ブス,3.尾行する
■dog days (the 〜)(夏の)土用,盛夏の時期,暑い日々(the Dog Starが太陽とともに昇る季節)
■dog eat dog 同族の傷つけ合い,仲間争い,共食い,我がちの争い
■dog fall (レスリングの)引き分け
(以下省略)

英和辞典のデータはコンピュータからしてみれば和英辞典にもなります。単に辞 書データを全文検索してしまえばよいだけです。コンピュータを起動して初めて アクセスするなら英辞郎で5秒ほど時間がかかるかもしれませんが、2度目以降な ら一瞬です。キャッシュにたまるからです。それに今のパソコンの本当の能力は あなたの想像をはるかに絶するものです。

grep '電気電子学会' /usr/local/lib/dictionary/ej.dic 


■institute of electrical and electronics engineers : 《米》電気電子学会◆【略】IEEE

どうですか。これでも十分使えますが、単語を調べる度に look や grep を起動するのはめ んどくさいですね。インターフェースは次章で作ります。

3.2 dic_look スクリプト

まずは、英語か日本語(自動判別する)を引数にとって辞書引きをするスクリプトを作ります。 dic_look とです。後々のために、英語の活用語尾解析をする機能も付けてあります。 次のコマンドで、本文の後についているスクリプトを /usr/local/bin/dic_lookというファイル名で切り出してください。

perl -ne 'print if ((/#\!.*perl/ .. /#end dic_look/) );' E_dictionary-mini-HOWTO.sgml > /usr/local/bin/dic_look

3.3 確認

C-shell 系をお使いなら

$ rehash
と入れて、このスクリプトをパスが通った実行ファイルとして認識させてください。

B-shell 系をお使いならその必要はありません。 そして、

$ dic_look looked


■look-ahead 【コンピュータ】予見(の),先取り(の),予知能力(のある)
■look-alike うり二つ,そっくりさん
■look-in (a 〜)1.さっと見ること,一瞥,2.短い訪問,3.《俗語》勝利[成功]の見込み
■look-up ルックアップ
■look 1.目つき,外観,様子,2.にふさわしい様子である,捜す,の目つきをする,のようにみえる,と思われる,注意を向ける,見る,眺める(こと),調べる(こと),の傾向にある / It does not taste as bad as it looks. 見た目ほど味は悪くない
■look ~ in the face の顔をじっと見る
■look about 見回す
(以下省略)

どうですか。これで、活用語尾も解析してくれましたね。


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