debugfs には stat コマンドがあり、 これを使うと i-node の詳細を表示することができます。 復旧リストにあるそれぞれの i-node に対して stat コマンドを実行してください。例えば、i-node 番号 148003 を調べようとする 場合は、次のようにします。
debugfs: stat <148003> Inode: 148003 Type: regular Mode: 0644 Flags: 0x0 Version: 1 User: 503 Group: 100 Size: 6065 File ACL: 0 Directory ACL: 0 Links: 0 Blockcount: 12 Fragment: Address: 0 Number: 0 Size: 0 ctime: 0x31a9a574 -- Mon May 27 13:52:04 1996 atime: 0x31a21dd1 -- Tue May 21 20:47:29 1996 mtime: 0x313bf4d7 -- Tue Mar 5 08:01:27 1996 dtime: 0x31a9a574 -- Mon May 27 13:52:04 1996 BLOCKS: 594810 594811 594814 594815 594816 594817 TOTAL: 6 |
復旧したいファイルがたくさんあるなら、上記の手続きを自動化したいと お思いでしょう。lsdel で作成した復旧リストが lsdel.out ファイルに入っているとするなら、まず次のようにします。
# cut -c1-6 lsdel.out | grep "[0-9]" | tr -d " " > inodes |
これによって作成された inodes ファイルには、 復旧すべき i-node の i-node 番号だけが一行にひとつずつ記述されています。 この情報をファイルに保存したのは、その方が後々便利だからです。そして 次に、以下のようにします。
# sed 's/^.*$/stat <\0>/' inodes | debugfs /dev/hda5 > stats |
以上で stats ファイルに、stat コマンドの出力結果が全て記録されます。