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ネットワークファイルシステムはこの HOWTO の対象外ですが,説明をしてお
くべきだと判断しました.
筆者が知っているものを以下に列挙します:
AFS - Andrew Filesystem
CODA
CODA は,非接続での操作やサーバの複製などの新しい機能を持った
分散ファイルシステムです.
NFS - Network filesystem (Unix)
NCP - NetWare Core Protocol (Novell NetWare)
SMB - Session Message Block (Windows 3.x/9x/NT)
このプロトコルは Windows 方面で使われています.
Intermezzo
Intermezzo は Linux 用の分散ファイルシステムです.
これは CODA に触発されたものですが,永続的キャッシュとして
ディスクファイルシステムを使っています.
Intermezzo は非接続での操作に対応していますが,
認証機構はまだ実装されていません.
CFS
CFS は暗号化サービスを UNIX(tm) のファイルシステムに加えます.CFS は
標準の UNIX ファイルシステムのインタフェース経由で暗号化ファイルにする
ことによってシステムレベルでの安全なファイル保存に対応します.
ユーザは保護しようと考えているディレクトリに暗号の鍵を関連付けます.
このディレクトリ内のファイルは(途中にこのディレクトリを含むパスも同様),
ユーザが介入しなくても,指定されたキーを使って透過的に暗号化と復号化が
なされます.平文(ひらぶん)はディスクに格納されませんし,リモートの
ファイルサーバにも送られません.CFS は現在のワークステーションで強力な
セキュリティと高性能を実現するために,DES ストリームと暗号表による
暗号化モードを組み合わせるという新しい方法を採用しています.CFS は下位
の記憶層として,どんなファイルシステムでも修正なしで使えます.
これには NFS といったリモートのファイルサーバも含まれます.ファイルの
バックアップといったシステムの管理作業も普通に行えますし,暗号の鍵に関
する知識も必要ありません.
TCFS
TCFS と CFS の主な違いは,TCFS を使うことによって得られるユーザに対す
る透過性です.実際のところ CFS はユーザ空間で動作し,TCFS はカーネル
空間で動作するため,TCFS の方が性能的にもセキュリティ的にも優れていま
す.TCFS の動的暗号化モジュール機能を使うと,ユーザは好みの暗号化
エンジンを TCFS に使わせることができます.現在は Linux でしか使えませ
んが,近いうちに NetBSD 版も公開されます.その後の近い将来には,他の
ファイルシステムそれから NFS にも対応します.
SFS
( 執筆予定:
http://www.cs.auckland.ac.nz/~pgut001/sfs/index.html )
VS3FS: Steganographic File System for Linux
fspatch は steganographic ファイルシステムに対応するためのモジュールを
導入するためのカーネルパッチです.以前は vs3fs として知られていたこの
ファイルシステムは,ディスク上の情報を全て暗号化するだけではなく,
ファイルがディスク上に存在することさえわからなくなるように情報を隠し
てしまおうとする実験的なファイルシステムでした.こうすることにより,
機密情報を洩らしてしまうことなく,その情報をディスク上に置けるように
なります.ディスクのパスワードが洩れてしまうような極端な状況であっても,
偽の文書をディスクの他の場所に置いてごまかすことができるでしょう.
他の情報がディスク上にあるかどうかを調べることは不可能なはずです.
IOzone
IOzone はファイルシステムのベンチマーク用ツールです.
このベンチマークは様々なファイル操作の生成と測定を行います.
IOzone はいろいろなマシンに移植されており,さまざまな OS 上で
動作します.
DOS
筆者は DOS のファイルシステムドライバ(ネットワークリダイレクタ)に関す
る良いページをネット上で見たことがありません.最も良い情報源は
Ralf Brown の割り込みリストと
iHPFS のソースコード
です.
OS/2
Windows NT
Microsoft の IFS キットのページ
(
http://www.microsoft.com/ddk/IFSkit/) は便利で,
Windows NT 用ファイルシステムを開発を覚えるには最善でしょう(1000 ドル
かかりますが).
Windows NT 用のファイルシステムドライバの書き方については
<
bosse@acc.umu.se>
による
http://www.ing.umu.se/~bosse/ を参照してください.
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