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10. Getty と login

getty とは、仮想端末やテキスト端末あるいはモデムといったシリアルデ バイス経由でログインするために必要なプログラムである。それがログインプロンプ トを表示する。ユーザ名を打ち込むと、getty はそれを login に手渡し、そのプログラムがパスワードを尋ね、それをチェックした上で、ユーザが シェルを使えるようにする。

多くの getty プログラムが入手可能である。Red Hat を含むいくつかの ディストリビューションは、仮想端末だけで動作する mingetty と呼ばれる 非常に小さなプログラムを使っている。

login プログラムは、util-linux パッケージの一部で、そのパッ ケージにはagetty と呼ばれる快適に動く getty の一種が含まれ ている。 そのパッケージには、また mkswap, fdisk, passwd, kill, setterm, mount, swapon, rdev, renice, more などなどが含まれている。

10.1 設定

ログインプロンプトと一緒に画面上部に表示されるメッセージは、/etc/issue から来ている。getty は、通常 /etc/inittab から起動さ れる。login は、/etc/passwd でユーザの詳細をチェックする が、シャドーパスワードを使っている場合は、/etc/shadow を チェックする。

10.2 演習

/etc/passwd ファイルを自分の手で作ること。パスワード部分は無し(null) にしておいて、ログオンしてから passwd プログラムで書き換えてもよい。 そのマニュアルページを見ること。その際、passwd プログラムのマニュア ルページではなく、そのファイルについてのマニュアルである man 5 passwd を使うこと。


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