GTEK BBS-550 with Linux mini-HOWTO Wajihuddin Ahmed wahmed@sdnp.org.pk 早川仁 - 日本語訳 cz8cb01@linux.or.jp v1.1, 20 August 1997 GTEK 社の BBS-550 は 16C550 UARTS の載った8ポートのシリアルカードです 。全8ポートに対して、たった1つの IRQ しか使われません。また、Linux で は何のドライバも必要としませんので、カーネルがシリアルをサポートしてい れば再コンパイルをする必要はありません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Table of Contents 1. どの I/O ポートアドレスを使えば良いのか? 2. rc.serial ファイルと IRQ の選択 3. uugettyのセットアップ 4. 最後の確認... 5. 日本語訳について 1. どの I/O ポートアドレスを使えば良いのか? Linux 上でのシリアルポートの設定の詳細については、Serial-HOWTO を参照し て下さい。私もその HOWTO を読む事から始めました。 私は自分の Linux box(Slackware 2.3, カーネル 1.3.93)の BBS-550 を、 0x100 から 0x140 までの I/O アドレスを使うように設定しました。その主な 理由としては、上記のアドレスは私のPCでは使用されていなかったからです 。ジャンパーのセッティングはマニュアルの4ページに載っています。またこ の I/O アドレスは、めったに他のハードウェアに使われません。あなたのPC でもこのアドレスが空いているかどうかを確認するためには、GTEK のフロッピ ーにある IOMAP.EXE ユーティリティを使って下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2. rc.serial ファイルと IRQ の選択 PCにカードをインストールした後は、シリアルポートの設定をする必要があ ります。rc.serial ファイルには BOCA 8 ポートカード用のエントリがすでに 記述されているはずです。このエントリは GTEK 用にも使えますから、設定作 業は非常に簡単です。以下に私の rc.serial ファイルの内容を示します。これ は rc.S ファイルから呼び出されますから、 rc.S の該当する行をコメントア ウトして、実行されるようにしてください。 #!/bin/sh # /etc/rc.serial # Initializes the serial ports on your system # Version 2.01 cd /dev SETSERIAL="/bin/setserial -a" PORTS=`echo cua? cua??` echo -n "Configuring serial ports...." # Do wild interrupt detection # #${SETSERIAL} -W ${PORTS} # Do AUTOMATIC_IRQ probing # #AUTO_IRQ=auto_irq ${SETSERIAL} /dev/cua16 uart 16550A port 0x100 irq 5 ${SETSERIAL} /dev/cua17 uart 16550A port 0x108 irq 5 ${SETSERIAL} /dev/cua18 uart 16550A port 0x110 irq 5 ${SETSERIAL} /dev/cua19 uart 16550A port 0x118 irq 5 ${SETSERIAL} /dev/cua20 uart 16550A port 0x120 irq 5 #${SETSERIAL} /dev/cua21 uart 16550A port 0x128 irq 5 #${SETSERIAL} /dev/cua22 uart 16550A port 0x130 irq 5 #${SETSERIAL} /dev/cua23 uart 16550A port 0x138 irq 5 echo "done." ${SETSERIAL} -bg ${PORTS} 私が IRQ の5番を使った事に注目して下さい。GTEK のマニュアルの6ページ の IRQ 設定 HOWTO も参照して下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3. uugettyのセットアップ 私は uugetty をダイヤルインの為に使っています。以下は私の /etc/inittab ファイル(sys V)からの抜粋です。 s1:45:respawn:/sbin/uugetty ttyS16 38400 vt100 s2:45:respawn:/sbin/uugetty ttyS17 38400 vt100 s3:45:respawn:/sbin/uugetty ttyS18 38400 vt100 s4:45:respawn:/sbin/uugetty ttyS19 38400 vt100 s5:45:respawn:/sbin/uugetty ttyS20 57600 vt100 #s6:45:respawn:/sbin/uugetty ttyS21 38400 vt100 #s7:45:respawn:/sbin/uugetty ttyS22 38400 vt100 #s8:45:respawn:/sbin/uugetty ttyS23 38400 vt100 対応するエントリーが /etc/gettydefs ファイルにあることを確認して下さい 。また、新しい uugetty 設定ファイルを /etc/default ディレクトリに作成す ることも忘れないように。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4. 最後の確認... カーネルの起動中には新しい tty は表示されません。 シリアルポートは rc.serial スクリプトの実行中に設定されます。これは起動 中に表示されます。 ps ax コマンドを実行すれば、uugetty がコネクトされている旨の表示がされ るはずです。以下は私の環境での ps コマンド実行結果です。 18208 ? S 0:00 /sbin/uugetty ttyS18 38400 vt100 18247 ? S 0:00 /sbin/uugetty ttyS20 57600 vt100 18254 ? S 0:00 /sbin/uugetty ttyS19 38400 vt100 18258 ? S 0:00 /sbin/uugetty ttyS17 38400 vt100 18260 ? S 0:00 /sbin/uugetty ttyS16 38400 vt100 最後に、ダイヤルアウト(cuaXX を使用して)とダイヤルイン(ttySXX を使用 )でボードのテストをして下さい。 幸運を祈ります! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 5. 日本語訳について 日本語訳: 早川 仁 校正: 長谷川 靖 1999年 1月 1日