この Infrared-HOWTO (旧 IR-HOWTO) では Linux
での赤外線通信デバイスについて紹介し、あわせて Linux/IrDA
プロジェクトで開発されているソフトウェアの使い方を説明します。
このプロジェクトのパッケージは IrDA(TM) 準拠の標準を用いています。
IrDA(TM) は赤外線を用いたワイアレス通信の工業標準であり、1996 年 1
月以降に出荷の殆どのラップトップ PC には IrDA(TM)
準拠のトランシーバが搭載されています。
この赤外線ポートを用いてプリンタ、モデム、ファックス、LAN や他のラップトップ
PC と通信することができます。
IrDA(TM)が対応する通信速度は 2400bps から 4Mbps までです。
Linux/IrDA スタックは IrLAP、IrLMP、IrIAS、IrIAP、IrLPT、IrCOMM、IrOBEX
および IrLAN をサポートしています。
幾つかのプロトコルは、クライアントとサーバ両方をサポートするよう実装されています。
また複数 IrDA(TM) デバイスを用いた同時に複数の IrLAP
コネクションを張る機能もサポートされています。
Linux/IrDA プロジェクトは 1997 年末に開始され、現時点ではまだ試験的実装ですので、すべての機能があっさり動くとは期待しないでください。
私の知る限り Linux/IrDA は現時点で存在する唯一の IrDA のオープンソースな実装です。
赤外線によるリモートコントロールは、Linux Infrared Remote Control - LIRC
プロジェクトで扱われていますが、それについてもこのHOWTOで解説しています。