5.8. Linux/IrDA と APM

Fons Botman さんによると「私の Omnibook 2000CT を irtty を有効にしたままハイバネーション状態にしてから (Fn-12 を打って、メモリイメージをディスクに書きだし、マシンの電源を完全に切る)、 電源を再度投入すると IrDA が動きません。Omnibook で irdadump を動かしてみると、マシンはウィンドウボックスから受けたディスカバリフレームに応答しようとしているようですが、windows PC は返答を受け取れません。 ここで単に irattach を切って、irtty とシリアルを削除し、その後 irattach を再実行すると、また動き始めます。これは他の linux ラップトップでも起きているんでしょうか? シリアルデバイスドライバの問題なのかな?」Pedro Figueiredo さんによると、この問題は Fujitsu LifeBook 735DX でも起きているそうです。

Dag Brattli さんによる返答です「同じ現象が PPP を使っているとき (そして、IrDA を使っていないとき) にも起こるか確認して貰えませんか。 私の推定では APM 機能はシリアルポートをシャットダウンしているため、 ドライバで再起動時に再度初期化してやらなければならないのではないでしょうか。 これは私の知っている範囲では PCMCIA ドライバの一部では正しく実装されていますが、シリアルドライバが同様に APM システムからのイベントを受けているとは全然思えません。

というわけで、小さな専用カーネルプロジェクト、ということになります。irport (と多分 FIR ドライバ) に APM サポートを加えることから始めるのが一番やさしいでしょう。 次に、必要ならシリアルドライバにパッチを加えます。上でも書きましたが、 正しく直すためのお手本には PCMCIA サブシステムが良い情報源になると思います」