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5. 必要なもの

KickStart を使ったインストールには 2 つのアプローチがあります.1 つは 単に KickStart の設定ファイルを RedHat の起動フロッピーにコピーすると いうものです.もう 1 つの方法は,通常の起動フロッピーを用い,KickStart の設定ファイルはネットワーク経由で取り込むという方法です.

どちらの場合にも以下のものが必要です:

  1. Intel (i386) 系のマシン - この文書を執筆している時点では, KickStart はこれらのマシンでなければ動作しないようです.
  2. KickStart の設定ファイル - こちらについては次のセクションで説明 します.
  3. RedHat の起動ディスク - 修正パッケージやドライバの更新パッケー ジを利用するため updates ディレクトリから入手することが望まし いでしょう.
  4. 使おうとしている IP アドレスの DNS エントリ - これは無くても構 いませんが,これを指定するとインストール時にマシンのドメイン名を入力せ ずに済みます.

ネットワークを通して設定ファイルを取り込む場合には,設定ファイルを NFS 経由で エクスポートする必要があります.これは現在サポートされている唯一の アクセス方法です.設定ファイルの指定により,RedHat ディストリビューショ ン本体を別の NFS サーバから取り込むことができます.

静的な IP アドレスをマシンに設定することもできます.例えば,KickStart によるインストールのために予約した特別なアドレスです.別の方法として, 設定ファイルに IP アドレスを直書きしたくなければ,BOOTP/DHCP サーバを 使って設定ファイルを取り込むように KickStart に指示することができます. これを用いると,何らかのサーバが指定の範囲内のアドレスを自動的に割り当 てます.このようなサーバとしては, 動的アドレス割り当て拡張付きの CMU BOOTP サーバ等があります.

NFS や BOOTP/DHCP の詳しい説明については付録 A を参照してください.


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