4.1. はじめに

DocBook では、テキストをマークアップ(markup)する一連の便利なマークアップ エレメント(element)を定義して、テキストをいろいろな異なるフォーマットに変換で きるようにしています。

DocBook を使うと、HTMLXML, RTF, TeX その他の異なるフォーマット の文書を生成できます。

これは、つまり、DocBook で文書を作成しておけば、可能な限り最大多数の ひとたちに情報を伝えることができるということです。

適切に保管されていないデジタル情報は、いざという時に見つからなかったり するものです。(バイナリフォーマットのような)通常とは異なる文字は含まれて いないので、SGML ないし DocBook で書かれた文書 なら、直接索引付けや検索をすることができます。

SGML システムでは、マークアップ(markup)を使って、文書 を記述しています。DocBook には 300 以上のマークアップ・エレメント(element)があ り、個々のエレメントにいくつかの属性があり、属性がいくつかの値を取ります。これ らをどう活用するかは、作者が使う文書のスタイルによって決まります。

DocBook の定義ファイルである DTD に少しでも変更を 加えると、それはもう DocBook ではなくなることを忘れないでください。