5.15. Bash-4.1

Bash は Bourne-Again SHell を提供します。

概算ビルド時間: 0.5 SBU
必要ディスク容量: 35 MB

5.15.1. Bash のインストール

Bash をコンパイルするための準備をします。

./configure --prefix=/tools --without-bash-malloc

configure オプションの意味:

--without-bash-malloc

このオプションは Bash のメモリ割り当て関数 (malloc) を利用しないことを指示します。 この関数はセグメンテーションフォールトが発生する可能性があるものとして知られています。 このオプションをオフにすることで、Bash は Glibc が提供する malloc 関数を用いるものとなり、そちらの方が安定しています。

パッケージをコンパイルします。

make

コンパイルが終了しました。 前にも述べたように、この章にて一時的ツールのテストスイートを実行することは必須ではありません。 しかしテストスイートを実行するなら、以下を実行します。

make tests

パッケージをインストールします。

make install

他のプログラム類がシェルとして sh を用いるものがあるためリンクを作ります。

ln -vs bash /tools/bin/sh

本パッケージの詳細は 6.29.2. 「Bash の構成」 を参照してください。