6.37. Diffutils-2.8.1

Diffutils パッケージはファイルやディレクトリの差分を表示するプログラムを提供します。

概算ビルド時間: 0.1 SBU
必要ディスク容量: 6.3 MB

6.37.1. Diffutils のインストール

POSIX によると diff コマンドは、設定されているロケールに従って空白文字を適切に取り扱うことが必要になります。 以下のパッチは、標準に対応していない問題を修正します。

patch -Np1 -i ../diffutils-2.8.1-i18n-1.patch

上のパッチを適用すると Diffutils は man ページ diff.1 を再生成しようとしますが、その際には現時点で存在しない help2man プログラムを呼び出そうとします。 その結果として diff コマンドの man ページが読めなくなってしまいます。 そこでこれを解消するために man/diff.1 ファイルのタイムスタンプを更新します。

touch man/diff.1

Diffutils をコンパイルするための準備をします。

./configure --prefix=/usr

パッケージをコンパイルします。

make

このパッケージにテストスイートはありません。

パッケージをインストールします。

make install

6.37.2. Diffutils の構成

インストールプログラム: cmp, diff, diff3, sdiff

概略説明

cmp

二つのファイルを比較して、どこが異なるか、あるいは何バイト異なるかを示します。

diff

二つのファイルまたは二つのディレクトリを比較して、ファイル内のどの行に違いがあるかを示します。

diff3

三つのファイルの各行を比較します。

sdiff

二つのファイルを結合して対話的に結果を出力します。