ネットワークカードの準備ができたら完全修飾ドメイン名 (fully-qualified domain name; FQDN)
とそのエイリアス名を決定して /etc/hosts
ファイルに記述します。
記述書式は以下のとおりです。
IP_address myhost.example.org aliases
インターネットに公開されていないコンピュータである場合 (つまり登録ドメインであったり、あらかじめ IP アドレスが割り当てられていたりする場合。 普通のユーザーはこれを持ちません。) IP アドレスはプライベートネットワーク IP アドレスの範囲で指定します。 以下がそのアドレス範囲です。
Private Network Address Range Normal Prefix
10.0.0.1 - 10.255.255.254 8
172.x.0.1 - 172.x.255.254 16
192.168.y.1 - 192.168.y.254 24
x は 16 から 31、y は 0 から 255 の範囲の数値です。
IP アドレスの例は 192.168.11.1 となります。 また FQDN の例としては lfs.example.org となります。
ネットワークカードを用いない場合でも FQDN の記述は行ってください。 特定のプログラムが動作する際に必要となることがあるからです。
以下のようにして /etc/hosts
ファイルを生成します。
cat > /etc/hosts << "EOF"
# Begin /etc/hosts (network card version)
127.0.0.1 localhost
<192.168.1.1>
<HOSTNAME.example.org>
[alias1] [alias2 ...]
# End /etc/hosts (network card version)
EOF
<192.168.1.1>
や
<HOSTNAME.example.org>
の部分は利用状況に応じて書き換えてください。 (ネットワーク管理者から IP
アドレスを指定されている場合や、既存のネットワーク環境に接続する場合など。) エイリアスの記述 (alias1
, alias2
) は省略しても構いません。
ネットワークカードを設定しない場合は、以下のようにして /etc/hosts
ファイルを生成します。
cat > /etc/hosts << "EOF"
# Begin /etc/hosts (no network card version)
127.0.0.1 <HOSTNAME.example.org>
<HOSTNAME>
localhost
# End /etc/hosts (no network card version)
EOF