本書をお読み頂き、ありがとうございます。 本書が皆さんにとって有用なものとなり、システムの構築方法について十分に学んで頂けたものと思います。
LFS システムをインストールしたら 「次は何を?」 とお考えになるかもしれません。 その質問に答えるために以下に各種の情報をまとめます。
保守
あらゆるソフトウェアにおいて、バグやセキュリティの情報は日々報告されています。 LFS システムはソースコードからコンパイルしていますので、そのような報告を見逃さずにおくことは皆さんの仕事となります。 そのような報告をオンラインで提供する情報の場がありますので、いくつかを以下に示しましょう。
Freshmeat.net (http://freshmeat.net/)
Freshmeat は、システムにインストールされているパッケージの新しいバージョンが提供されると、それを (電子メールで) 通知してくれます。
CERT (Computer Emergency Response Team)
CERT にはメーリングリストがあり、数々のオペレーティングシステムやアプリケーションにおけるセキュリティ警告を公開しています。 購読に関する情報は http://www.us-cert.gov/cas/signup.html を参照してください。
バグトラック (Bugtraq)
バグトラックは、完全公開のコンピュータセキュリティに関するメーリングリストです。 これは新たに発見されたセキュリティに関する問題を公開しています。 また時には、その問題を解消するフィックス情報も提供してくれます。 購読に関する情報は http://www.securityfocus.com/archive を参照してください。
Beyond Linux From Scratch
Beyond Linux From Scratch ブックは、 LFS ブックが取り扱うソフトウェアの範囲を超えて、数多くのソフトウェアをインストールする手順を示しています。 BLFS プロジェクトは以下にあります。 http://www.linuxfromscratch.org/blfs/.
LFS ヒント (LFS Hints)
LFS ヒントは有用なドキュメントを集めたものです。 LFS コミュニティのボランティアによって投稿されたものです。 それらのヒントは http://www.linuxfromscratch.org/hints/list.html にて参照することができます。
メーリングリスト
皆さんにも参加して頂ける LFS メーリングリストがあります。 何かの助けが必要になったり、最新の開発を行いたかったり、あるいはプロジェクトに貢献したいといった場合に、参加して頂くことができます。 詳しくは 第1章 - メーリングリスト を参照してください。
Linux ドキュメントプロジェクト (The Linux Documentation Project; TLDP)
Linux ドキュメントプロジェクトの目指すことは Linux のドキュメントに関わる問題を共同で取り組むことです。 TLDP ではハウツー (HOWTO)、ガイド、man ページを数多く提供しています。 以下のサイトにあります。 http://www.tldp.org/