2. インストールオプション

Linux と Windows 95 は、同じハードディスク上でも上手く共存させることが できますが、同一マシン内の別のハードディスク上に Linux をインストールする ことも可能です。経済的に余裕があり、セカンドハードディスクが買えるなら、 是非そうしてください。同一ディスク上で Windows 95 と Linux を使ったとして も安全と信頼性は確保できますが、セカンドディスクがあるともっと安全になり ます。私は貧乏学生 (で、友人の多くも貧乏) なので、容量のある単一ディスクに 頼らざるを得ないのです。

読者のハードディスクは、だいたい次のようなものだと思います。

          +---------------------------------
  C:      |  800M.... 4.2 Gig?
          |
          +---------------------------------

Windows 95 と MS-Office, Qmodem Pro その他の DOS/Windows ソフトウェアを あわせても 800M 程度でしょう。そしてこれに Swap が加わります (Windows の Swap 領域は、ユーザをナメた大きさだったりしますが)。おそらく読者は、 長時間かけてインストールと設定をした数多くのソフトウェアを失いたくない でしょうから、パーティションを削除して初めからやり直すことは望まないで しょう。

2.1. このパーティションなら空いてるぞ!

いい方法があるのです。FIPS と呼ばれるプログラム を使うと、データを破壊することなくパーティションの切り直しができます。 しかし、これを使う前に、まずハードディスクをデフラグするのを忘れないで ください (出来るだけ最適化のレベルを上げられる方法を使ってください)。 これには Windows 95 付属の defrag を使うのですが、 必ず GUI で使うようにしてください。でないと、長いファイル名が切れてしまいます。 defrag の実行が終わったら、FIPS を実行して、ディスクを次のように分割します。

               +-------------------------------------
  C:           | ここは、FAT/VFAT/Win95 用パーティション
  800M         |
               +------------------------------------
  ???          | ここは、空きスペース
               |
               +----------------------------------

FIPS は、普段読者が使っている FTP サイト (http://sunsite.unc.edu,http://tsx-11.mit.eduftp.redhat.com) の /pub/utils/msdos ディレクトリあたりにあるはずです。 Linux の CD をお持ちなら、FIPS は通常 \utils\msdos\utils に あると思います。

2.2. 528M, 1024 番シリンダーの問題って?

1024 番シリンダーとは、何のことでしょうか? 簡単にいうと、IDE が終わり、 EIDE が始まる場所のことであり、ハードディスク上の 528M マークと 言われるものです。マシンのなかには、528M 以上のディスク領域を読む際に 問題が生じるものがありました。そのいくつかは、1024 番シリンダ以降にある パーティションから別の OS を起動できませんでした。しかしこの限界は、 最近ではもうほとんど問題になりません。(昔は、けっこう大きなことでした。)