4. 新しいシステムを使う

Linux は、Windows の VFAT パーティションをマウントして読み書きすることが できますが、そのやり方は様々です。1.0 以上のカーネルなら標準の msdos ファイル システムをサポートしているので、それを使うことができます。しかし、以下の ようなコマンドを使った場合、

  litterbox~#: mount -t msdos /dev/hda1 /mnt

ファイルシステム上では、ファイル名 8 文字 + 拡張子 3 文字までのファイル名しか 使えません。これじゃ、困ります。せっかく Windows 95 を持っているのですから、 便利なロングファイルネームを使えるようにしたいですよね。

現在の Linux の標準 (1.2.xx ) からすると、いまでもかなり古いカーネルを使って いるユーザもいます。1.2.xx シリーズのカーネルについては対応モジュールが 出ているので、それを使えば 8+3 の制限にかからずにファイルを読み出せます。 この状況で困っている人は、FTP サイト ftp://mm-ftp.cs.berkeley.edu/pub/multimedia/linux/xmsdos/ で README ファイルを読んでから、いろいろやってみてください。

1.3.4x 以降のカーネルでは VFAT を標準でサポートしているので、カーネルを 再構築することで有効にできます。これらのカーネルを使うと、VFAT パーティションを安全に読み書きできます。

ユーザへの警告: Windows 95 後期バージョンや Windows 95 を使っている場合 (つまり、 およそ 1996年6月以上に出荷されたか Pentium-MMX 以降の CPU を載せている コンピュータの場合) は、次のことを実行してください。

お使いの Windows 95 の本当のバージョンを確認します。方法は、DOS プロンプト 画面を開いて、
  ver /r
と打ち込みます。出力は、例えば次のようになります。

  C:\> ver /r

  Mircosoft Windows 95 [4.00.1034]
   (C) 1981-1996 Microsoft Corporation.

マイナーバージョンに注意してください。マイナーバージョン番号が 950 以上なら、 FAT パーティションの FAT32 と呼ばれるバージョンを使っていると思われます。 その場合は、問題なく Linux と Windows 95 の両方を使うことができます。

しかし、それよりも若い番号であった場合でも、必ずしも FAT32 を使っていない というわけではありません。fdisk を起動し、 「パーティション情報表示オプション」を使って FAT32 を使っているかどうか 確認してください。

4.1. FAT32 形式のドライブにインストールする

FAT32 のドライブに Linux をインストールしている場合、Windows 95 上に Linux をインストールするのと同じ手順に従ってください。ただ、 FIPS は FAT32 をサポートしていないので、 Partition Magic と呼ばれる商用プログラムを使わざるを得ないでしょう。

(訳注:最近の FIPS では、FAT32 もサポートしています。詳しくは、 FIPS 2.0 をご覧ください。)