ツールチェインは、コンパイラと binutils プログラムを組み合わせた開発環境の一式で、クロスコンパイラとして、 または性能的に許せばターゲットシステム上のネイティブコンパイラとしての、 どちらの環境での実行も可能です。
これは完全なディストリビューションではなく、単なる Linux ツールチェインです。 但し、これには MIPS 向けの商用サポートがあり、無償のスナップショットが提供されています。
MIPS Technologies UK では、開発環境の個々のツールについて独自のソースツリーを維持管理しています。 頻繁ではありませんが、オリジナルの GNU リリース (そのままでは、MIPS のようなマイナーアーキテクチャではバグが避けがたいため) との同期も頻繁ではありませんが取られており、最も幅広い範囲の MIPS CPU に対して、最も信頼性が高く、最高の性能を叩き出すコンパイラを提供することに注力しています。
これは私たちの SDE-MIPS 組み込みツールキットの中心となるコンパイラと同じものです。RPM 形式で、
MTUK では動作状況の報告を聞きたいと思っていますので、 mailto:sde@mips.com への連絡をお願いします。
商用 Linux ディストリビューションの項をご覧下さい。 これらは全て、対象に合ったツールチェインを収録しています。
H.J. Lu さんは Red Hat 7.1 の移植の一部としてツールチェインを配布しています。これは ftp://ftp.linux-mips.org/linux/mips/redhat/7.1/ にあります。
Maciej さんによる安定なツールチェインの一式が、 ftp://ftp3.ds.pg.gda.pl/people/macro/ と その mirror サイト から入手できます。これは gcc 2.95.3 (patch 版) と、最新の binutils を使っています。
Dan Kegel さんは、ビルド手順を自動化する快適なスクリプトを載せたページ http://kegel.com/crosstool/ を提供しています。