3. CD を焼く

WAV ファイルから CD を作成するプログラムはたくさんあります。私は、コマン ドラインでは cdrecordを使い、gui では XCDROASTを使っています。cdrecord では、お使いの CD-writer が、どの SCSI デバイスを使うかを知らなければいけません。ATAPI ライターを使っているなら、SCSI エミュレーション(カーネルモジュール ide-scsi) を使います。お使いの ATAPI cdwriter が二つ目の IDE バスにマス ターとして接続されていると仮定します。その場合、 /dev/hdcデバイスファイルになります。それを SCSI デ バイスとして扱いたいとカーネルに伝えるには、 /etc/lilo.conf に次のような行を加えます。

     append=" hdc=ide-scsi"

また、カーネルが自動的に ide-scsi モジュールをロードしないなら、 rc.local (あるいは環境設定ファイル)に insmod ide-scsiを加えます。一旦 CD-writer を SCSI デ バイスとして認識させられたなら、cdrecord に与える "dev" パラメータが何か を見つけるためにcdrecord --scanbusを実行します。私の システムでは、次に示すようなものを出力します。

     scsibus1:
     1,0,0 100) 'IOMEGA ' 'ZIP 250 ' '51.G' Removable Disk
     1,1,0 101) 'HP ' 'CD-Writer+ 7100 ' '3.01' Removable CD-ROM

そこで、 cdrecordのコマンドはデバイスを定義するための dev=1,1,0を含むことになります。私のシステムでの完全な コマンドを示します。

     cdrecord dev=1,1,0 -eject speed=2 -pad -audio *.wav

注意:: -pad 引数は必要です。なぜなら CD 上のオーディオトラックはすべて適切なデー タ長に調整される必要があるからです。mp3ファイルでは必ずしもこうはなって いません。