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7. 配布すべきはソースかフォーマットされたドキュメンテーションか?

いくつかの選択枝の中から、長所(+)と短所(−)を挙げてみよう。

  1. ソースのみ:

      + パッケージのサイズが小さい
      − groff のないシステムでは、利用できない
    

  2. 圧縮されていないフォーマット済ファイルのみ:

      + groff がなくても利用できる
      − dvi ファイルや postscript ファイルを生成できない。
      − 圧縮された man page を取り扱うシステムにとっては、ディスク
         スペースの無駄
    
  3. 圧縮されたフォーマット済ファイルのみ:

      + grof がなくても利用できる
      − dvi ファイルや postscript ファイルを生成できない。
      − 配布する圧縮フォーマットには何を使うかが問題。 .Z か、.z か、.gz 
         か、それともこれらのすべてか?
    
  4. ソースと圧縮されていないフォーマット済ファイル:

      + grof がなくても利用できる
      − 配布パッケージのサイズが大きくなる
      − いくつかのシステムでは、フォーマットされた man page は、圧
         縮されていることを前提としている。
      − groff のために準備される余分な情報
    

私の見解を言わせてもらえるのなら、ソースのみの配布が最上の方法である。 Groff のないシステムで利用で来ないという問題は重要でない。500以上ある Linux ドキュメンテーションプロジェクトでの man page は、ソースのみの配 布である。XFree86 の man page はソースのみの配布である。FSF からの man page もソースのみである。実際、私は、フォーマットされた man page がソ フトウェアと一緒に配布されたのをみたことがない。システム管理者が、本当 に man page を利用可能にしようとしているのなら、groff もまた、インストー ルされているだろう。


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