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5. 設定の概要

MS Windows あるいは DOS 上のみでモデムを使いたいなら、たいていのモ デムはただ取り付けるだけでよく、正しく動作するでしょう。外付けモデムで ない限り、Linux ではたいていの場合このように簡単にはいきません。 (``Plug and Play'' とラベルが貼ってあるとしても) 外付けモデムは正しく 動作するはずです。しかし、最近の内蔵モデムの多くはプラグ&プレイ (PnP) であり、PnP のシリアルポートがあります。ISA のモデムなら、Linux の ``isapnp'' プログラムを使う必要があるかもしれません。詳細は Plug-and-Play-HOWTO をご覧ください。

[訳注 : JF プロジェクトによる日本語訳 Plug-and-Play-HOWTO ]

モデムはシリアルポートと連携するため、モデムの設定にはふたつの部分があ ります。

(推奨項目であって必要ではない)上記設定の多くは、モデムとともに使う minicom, seyon, wvdial などの通信プログラムや PPP で設 定します。モデムをダイヤルインに使用しているのなら、訪問者にログインプ ロンプトを出力する getty プログラムがモデムの設定に役立ちます。従っ て、モデム(そしてシリアルポートの大部分)を設定するためには、通信プログ ラムを(あるいは PPP や getty を)設定する必要があります。

上記の設定作業では、シリアルポートの IO アドレスや IRQ をハードウェア とドライバに設定するような、低レベルの設定は行いません。運が良ければ、 Linux を起動する際に自動的に設定されます。以前はジャンパでハードウェア の設定を行いましたが、現在は「プラグ&プレイ」によりソフトウェアで 設定します。

しかし、深刻な問題があります - (1999年の終りでは) Linux はプラグ& プレイのオペレーティングシステムではありません。しかし、使いにくいけれ どもプラグ&プレイを設定できるツールがあります。次節では更に詳しく 述べます。


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