6. ソースのコンパイル

Mozilla のコンパイル実行時オプションを設定するには Mozilla のソースツ リーのルートディレクトリからコマンド ./configure を 実行します。コンパイル実行時の全オプションをリストアップするには ./configure --help を入力します。最終リリース用のコ ンパイルを実行する前に、環境プリファレンス(メール有無、カレンダー、ldap など)がきちんと設定されているか、crypto パッケージが使用可能になっ ているかなどを確認してください。

設定の作業をシンプルにするため、筆者は通常、以下のような構築スクリプト (build script)を使います。


#!/bin/sh

MOZILLA_OFFICIAL=1
export MOZILLA_OFFICIAL
BUILD_OFFICIAL=1
export BUILD_OFFICIAL

./configure --with-x --disable-calendar --enable-crypto --with-system-nspr 
--disable-debug --enable-extensions --enable-optimize
--without-system-zlib --without-system-jpeg --without-system-png 
--without-system-mng

パッチの適応、設定ファイルの編集、そしてオプションの設定が済んだら、ソー スツリーのルートディレクトリから ./gmake コマンドで Mozilla を構築し、xpinstall/packager ディレクトリから gmake コマンドで tarball パッケージを作成します。 tarball パッケージは、Mozilla ソースツリーのルートディレクトリの下に位 置する dist サブディレクトリに置かれます。tarball パッケージを /usr/local ディレクトリに移動、 展開し、一度 Mozilla を構築したユーザとして /usr/local/mozilla/mozilla コマンドを実行します。こ れでほぼ Mozilla Web ブラウザの設定は整いました。