4. パッチの適用

パッチのされていない Mozilla は X Window 上で満足のいく動作をしている とは言えません。たとえば、Mozilla ウインドウの X 、Y 座標をコマンドか ら指定できないといった点は、一般的な Linux ユーザにとってはたいした問 題ではありませんが、業務用や公共施設での使用の場合、大きな問題です。こ の問題を解決するには、次の C++ソースコードにパッチを適応します。 embedding/components/windowwatcher/src/nsWindowWatcher.cpp まず第一に、Robert Riches 氏による パッチ を入手し実行してください。このパッチは Mozilla 1.0 から 1. 2.1 版まで動作確認済みです。

そして、そのファイルの "+" 印のついているコードを Mozilla ソースツリーの embedding/components/windowwatcher/src/nsWindowWatcher.cpp にコピーします。nsWindowWatcher.cpp にコピーされ た "+" マークを削除し、そのCPPファイルを保存します。

その修正パッチの機能を実際に見るために、環境変数 MOZILLA_SCREEN_POS を適切な座標に設定します。たとえば Bash シェルを使っていて、Web ブラウザウインドウの左上座標を画面の左上 コーナーに合わせたい場合、次のコマンドを入力します。export MOZILLA_SCREEN_POS='screenx=1,screeny=1'