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24. 付録 D: 例 1: 多目的サーバ

以下の表は、筆者がかつての勤務先で中規模の多目的サーバを セットアップしたときのものです。 通常の Linux マシンとしての機能に加え、ネットワーク関係のサーバ (DNS、 mail、 ftp、 news、プリントサーバ など) としても働いています。 またいろいろな CAD プログラム用の X サーバや CD-ROM ライタなど、 様々な用途に使っています。 3 台の SCSI ドライブがついていて、容量はそれぞれ 600、1000、1300 MB です。

/usr/local/usr から独立させれば より速度が向上するとは思いますが、 これ以上のシステムの複雑化には見合わないと判断しました。 ドライブが追加されれば考える価値が高まるかもしれません。 sda は古くて遅いドライブで、せいぜい IDE 程度の性能しかありません。 他の 2 台はもっと高速です。 基本的に後者の 2 台に負荷を分割してかけるようにしています。 パーティション容量の偏りが生じないように、 /usr/bin/usr/local/bin はひとつのドライブに、そして /usr/lib/usr/local/lib をもうひとつのドライブに配置しました。 これによってドライブ利用の並列化もある程度達成できました。

RAID を使えばさらにパフォーマンスは向上するでしょうが、 現在利用できる md パッチはサーバに用いるにはまだ信頼性に欠けると判断しました。 本物の RAID コントローラには手が届きませんでした。


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