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1. はじめに

gnspool を使ってニュースを取り込み、mnews の NSPL モードで記事を読む環境は大変快 適でした。ところが、黒船(もう1台のPC)がやってきて、俺にもニュースを読ませろと言 うのです。

INN+suck でそれが出来るのは知っていましたが、その少し前に fj.os.linux でニュース の逆流事故を見ていたので、少し二の足を踏みました。また、INN は個人で使うにはオー バースペックだと言うことも問題でした。

そこで、軽くて、簡単に設定が出来て、NNTP が扱えるシステムはないかと模索した結果、 gnspool+nntpd でそれが出来ることを発見しました。この文書はその設定の記録です。

1.1 特徴

gnspool によって生成されるファイルは、基本的に C-News のサブセットになっています。 そして、nntpd は、もともと C-News と組み合わせて NNTP Server を実現するためのデー モンです。そこで、この2つを組合せ、足りない部分は他のコマンドやスクリプトで補う ことによって、簡単なニュースシステムを構成する。それがこの文書の基本方針です。

このニュースシステムの利点としては、

欠点としては、 などでしょう。

1.2 この文書の対象となる人

あなたのサイトで、ニュースを購読しようとする人が一人だけで、かつ、ニュースを購読 しようとするマシンも1台だけならば、オフラインでニュースを購読することに対応した ニュースリーダーを使う方が簡単で便利な解決方法でしょう。そのようなニュースリーダー としては、以下のようなものがあります。

また、各種のニュースリーダーと gnspool を組合わせる方法も有力です。そのような組 合わせとしては、 などがあります。これらの方法については、gn の付属ドキュメントに詳細な情報が 記述されていますから、参考にして下さい。

間欠接続環境でニュースを読むことの出来るニュースリーダーについての簡潔なサマリーが ここにあります。

では、ニュースを購読する複数の人が存在する、または、ニュースを購読するマシンが複 数存在する場合にはどうするべきでしょうか。その場合は、第一に leafnode の利用を考 慮するべきです。参考になりそうな URL を以下に列挙しておきます。

さて、本当にこの文書を読むべき人は、どのような人でしょうか。

このような条件に当てはまる人は、この文書を読む価値があるかも知れません。また、こ れまで gnspool を使ってニュースを取り込んでいた人は、簡単にこのシステムに移行す ることが出来るでしょう。

1.3 無保証

なるべく、間違いのないように書いたつもりですが、この文書は完全に無保証です。(な にしろ、筆者は C-News, INN どちらも運用したことがありません。とんでもない間違い をしている可能性があります。) あなたの責任のもとで利用して下さい。

筆者の利用している OS は Linux-2.0.29 で、環境は Slackware-3.1 がベースになって います。この文書中でも、その環境を前提とした書き方をしているかも知れません。その ような部分は適宜読みかえて利用して下さい。

間違いの指摘、誤植の連絡、感想、質問などは大歓迎です。

1.4 再配布について

この文書は、GNU一般公用許諾書の「バージョン2」或いはそれ以降の適当なバージョ ンのいずれかを選択して再配布することが出来ます。

1.5 更新履歴

この文書は、 Message-ID: <5iqtm4$36m@ns.h.kyoto-u.ac.jp> の記事に、頂いたアドバイスなどを加えて加筆訂正したものです。

さらに、 Message-ID: <5l434n$li6$2@tetoron.imel.kyoto-u.ac.jp> の記事に追加訂正しました。

1.6 メンテナンスの放棄

この文書の最初のバージョンは、1997年5月に書かれました。その頃、私はまだ駆け出し の Linux ユーザーでした。この2年の間に、Linux と INTERNET を取り巻く環境は劇的に 変化し、PPP などによる間欠接続環境で Linux を使うことはもはや普通になりました。 また、そのような環境でメールやニュースを利用するための Tips も豊富に蓄積されてい ます。そのため、この文書の必要性はもはや殆んどなくなった、と筆者は考えています。

従って、筆者はこの文書のメンテナンスを、今後、原則的に放棄します。ただし、この文 書を読まれた方からの明らかな間違いの指摘や改良の提案については、反映を出来る限り 続けるつもりです。また、この文書のメンテナンスを引き継いでくださる方がいらっしゃ れば、喜んでこの文書を提供したいと思います。


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