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5. コンフィギュレーション

5.1 概観

おめでとう。読者の Linux マシンに Oracle が走るようになりました。 データベースもできていますし、SQL*Plus を使用すれば、データベースに 接続できます。

もちろん、これで終わりというわけではありません。理想を言えば、 別の Unix ユーザやまったく異なったマシンからデータベースに接続できると いいですね。この節ではそれに関して述べます。

5.2 別ユーザとして接続する

これは私が個人的に使っているコンフィギュレーションではないので、この節の 詳細についてはいくらかおおざっぱな記述もあります。しかし、次の手順のうち の一つを実行することでうまくいくはずです。

私の環境では、"oraenv" を走らせているとき、Linux のデフォルトの シェルである 'bash' を使うとエラーが出ます。何も問題は引き起こ していないようなので、心配無用です。もしどうしても不安 なら、'pdksh' を使えばいいでしょう。

5.3 別のマシンから接続する

初期のバージョンの Oracle では非常に複雑だったと記憶しているものの、 ここではうまく動いているように見えました。確かなのは、これは、私が何か まちがったことをしたか、やったことを忘れてしまったか、あるいは巨大な セキュリティホールがあるか、ということです。

私がやったと記憶しているのは -

  1. Linux の 'oracle' ユーザとしてログイン
  2. "oraenv" が実行済みであることを確認する (つまり、$ORACLE_HOME が正しく 設定されているということ)
  3. 次のようにタイプ -
    lsnrctl start
    

クライアントマシンでする必要があるのは、マシンとデータベース インスタンスを正しく指定することだけです。

プロセスをもっと細かく制御したい場合には、Net8 Configuration Assistant ('netec') が役立つはずです。

5.4 別のマシンへ接続する

多くの初期のバージョンの Oracle では、これは非常に難しいことでした。 たくさんのテキストファイルを編集しなければならないのですが、その多くは 驚くほど複雑な構文を持っていました。

しかし 8i では、JVM が走っているかぎり、必要なのは Net8 Easy Config プログラムだけです。別のマシンのデータベースに読者のマシンを接続させる ためには、次の手順に従ってください。

  1. oracle としてログインしている間に、コマンドプロンプトで netec と タイプして "Net8 Easy Config" を起動します。
  2. Java の初期化をしばらく待った後、welcome 画面が現れます。そこで何を するか聞かれるはずです。左のラジオボタンはそのままにして(デフォルトは create) テキストボックスにデータベース名を入力します。終わったら 'Next' をクリック。
  3. 提供されるプロトコルのうち1つを選択します。特別なことでもないかぎり、 デフォルトの 'TCP/IP' でいいでしょう。'Next' を押します。
  4. リモートマシンのホスト名 (または IP アドレス)を入力します。 ポート番号はおそらく変更する必要はありません。'Next' を押します。
  5. ラジオボタンを使ってデータベースの種類(8i またはその他) を選択し、 適当なテキストボックスにその名前を入力します。'Next' を押します。
  6. ここで、入力した情報が Oracle にとって意味をなすかテストできます。 もし詳細に間違いがあると、'netec' はクラッシュしやすいことに気づき ました。すべて大丈夫だと確信できたら、'Next' を押します。'Back' ボタンを 押し続けて元に戻り、どんな情報も訂正することができます。
  7. 入力した情報にすべて満足いったら、'Finish' を押してください。 これで終わりです!
プロセスに対して細かい制御を加えるなら、"Net8 Assistant" を使う必要が あるかもしれません。"Net8 Assistant" - 紛らわしいオプションがたくさん ある大きなウィンドウ - は netasst コマンドで起動できます。

5.5 Q&A

netasst が起動できません。

この問題は2つの長さ0のファイルと関係しています。 パッチをインストールすれば解決するはずです。


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