まずは、 pilot-link, prc-tools, gcc, binutils と gdb の配布パッケージが 必要です。これらのツールをインストールするためには、Linux 上にすでに make, gcc, patch, ncurses ライブラリが既にインストールされていなければ なりません。 ツールパッケージからファイルが参照される時は、それらをインストールした プレフィックスディレクトリからの相対参照でおこなわれるはずです。
まだインストールしていなければ、 pilot-linkをインストール してください。 インストールの方法については、 http://www.orbits.com/Palm/PalmOS-HOWTO.html. を参照してください。 pilot-linkに含まれている pilot-xferは、PalmOS アプリケーションを (訳注: Palm に)インストールするためのツールです。
Prc-tools パッケージは、FSF の GNU ユーティリティ、コンパイラ、 デバッガをベースとして、いくつか特殊なツールを付加した開発ツール キットです。 これらを使うことで、Linux 上で Palm OS ソフトウエアを開発することが できるようになります。
開発方法に関する文書はあまり多くありませんが、以下が役に立つでしょう Pilot Software Development web page at http://www.massena.com/darrin/pilot/.
Prc-tools の最新バージョンは以下からダウンロードできます:
ftp://ryeham.ee.ryerson.ca/pub/PalmOS.
GNU ツールは以下から:
ftp://prep.ai.mit.edu/pub/gnu.
binutils-2.7.tar.gz
, gcc-2.7.2.2.tar.gz
と
gdb-4.16.tar.gz
をダウンロードしてください。
上に書いた GNU ツールのバージョンは、prc-tools のリリース 0.5.0
が必要としているバージョンです。より新しい prc-tools リリース
では、GNU ツールのもっと新しいバージョンが必要かもしれません。
上で述べた配布パッケージを全部同じディレクトリに置きます。
まず、prc-tools だけを展開(unpack)します。その他のパッケージに関しては、
prc-tools の Makefile
が展開などをおこなってくれます。
デフォルトでは、prc-tools は /usr/local/gnu
にインストール
されます。
他のディレクトリにインストールしたい場合には、Makefile
の中の
INSTALLDIR
を変更する必要があります。また、GNUARCH
を、
GNU ツールを置いたディレクトリに変更してください
(展開(unpack)する必要はありません。make プログラムがやってくれますから)。
つまり、次のような手順になります:
tar -xvzf prc-tools.0.5.0.tar.gz
cd prc-tools-0.5.0
(必要なら Makefile を編集する)
make gnuuntar
make patch
(Debian Linux の場合には、gbd-4.16/gdb/Makefile.in と gbd-4.16/readline/Makefile.in
の中で参照されている termcap を、ncurses ライブラリを参照するように変更する
必要があります。)
make gnutools
(ここで root ユーザになります。)
make
make install
Prc-tools
の一般的な使い方を知るためには、example
ディレクトリの中身、特にMakefile
を参照するのが良いと思います。
この文章のチュートリアルの章でも、Palm OS アプリケーションをコンパイル
する方法について述べています。