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1. RCSの概要

RCS(revision control system:リビジョン改訂コントロールシステム)は 共有アクセスをコントロールします。これは主にソースコードモジュール を管理するのに使われます。ドキュメントファイルのリビジョンの追跡にも 役立ちます。

訳注:プログラムソースやドキュメントのバージョン管理/整備などに
      使われます。共同でプログラム開発を行ったりドキュメントを
      書くといった場合の重複を避けるのにも使われます。

RCSはWalter F. Tichy氏とPaul Eggert氏によって書かれました。Linuxに ポートされている最新版はRCS Version 5.7です。これらは準公式、スレッド 版もあります。このHOWTOの情報の多くはRCS manページを参考に書かれています。

RCSは以下のプログラムから成ります(訳注:JM参照)。

rcs(1)

RCS ファイルの属性を変更します。rcs は、新規に RCS ファイルを作成したり、 RCS ファイルの属性を変更したりすることができます。RCS ファイルは、複数のリ ビジョン、アクセスリスト、変更履歴、内容記述、制御属性からなります。 rcs は、実行したユーザが RCS ファイルのアクセスリストに登録されているか、アク セスリストが空であるか、ユーザが RCS ファイルの所有者であるか、スーパー ユーザであるか、-i オプションが指定されている場合にのみ実行できます。

RCS 拡張子にマッチするファイル名は RCS ファイルであるとみなし、その他の ファイル名はワークファイルであるとみなします。

ci(1)co(1)

RCSアーカイブのチェックインとチェックアウトをします。

ident(1)

ファイル内の RCS キーワードを読み出します。ident は、指定されたファイルが あればそのファイルから、指定がない場合には標準入力から、 $keyword:...$ というパターンを検索します。

これらのパターンは、通常 RCS の co コマンドにより自動的に挿入されますが、 手作業で入れることも可能です。オプション -q を指定すると、ファイル中に キーワードが発見できなくてもメッセージを出力しません。 identは、テキストファイルと同様にオブジェクトファイルにも使用することが できます。

rcsclean(1)

RCSで管理されているファイルのうち不要なファイルを削除するプログラムです。

rcsdiff(1)

diff(1)を使って RCS で管理されているリビジョンを比較します。

rcsmerge(1)

2つのRCSをひとつの作業ファイルにマージします(RCS ファイルのリビジョンを 併合する)。

rlog(1)

RCSログメッセージ、その他関連情報を表示します。

RCSによってアーカイブできるファイルは任意のフォーマットのテキストファイル です。また、変更ファイルを生成するのに使われるdiffプログラムが 8ビットデータを操作するなら、バイナリファイルも扱うことができます。 ファイルは、ident(1)によって追跡を助けるために、オプション的に 確認文字列を含むようになります。

RCSはdiff(1)diff3(3)ユーティリティをリビジョン間の 変更ファイルを生成するのに使います。RCSアーカイブは各リビジョンの初期 リビジョンから成ります。ファイルはco(1)によってアーカイブを チェックアウトし、ci(1)によってアーカイブを編集そしてチェックイン します。リビジョンがうまくいくとバージョンは1.2, 1.3, 1.4といった具合に 連続して増えていきます。

RCSにはアーカイブ保管用の他のオプションがありますが、 アーカイブそれ自身は./RCSサブディレクトリに置かれます。

RCSの概要についてはrcsintro(1)マニュアルページを参照して 下さい。


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