JF-INDEX (document list of JF Project)

RPM+Slackware Mini-Howto

Dave Whitinger, dave@whitinger.net

v1.3, 13 April 1998

佐藤亮一, rsato@ipf.de と 早川仁, cz8cb01@linux.or.jp

v1.3j, 1999年 6月27日


このドキュメントは RPM のインストールと、Slackware でこれを正しく機能させる方法を記述したものですが、ここで紹介した情報は Linux のどのディストリビューションでも通用するはずです。

1. はじめに

2. ソフトウェアの入手

3. ソフトウェアのインストール

4. バグ(重要!)

5. Acknowledgements(謝辞)

6. Copyright

7. 翻訳について


1. はじめに

RPM とは "Red Hat Package manager" の略称で、Red Hat Linux の中核をなすものです。RPM の最も基本的な機能はパッケージのインストールとアンインストールです。

このドキュメントは Intel プロセッサの Slackware システム上で RPM をインストールする方法を取り扱うものですが、ここで紹介する情報は他のディストリビューションにも適用できるものです。

この HOWTO の最新版は いつでも http://www.threepoint.com/HOWTO/RPM+Slackware.html から入手できます。

RPM についてのさらに詳しい内容は RPM-HOWTO や Ed Bailey of Red Hat Software, Inc.の Maximum RPM(これは素晴らしい本です)を参照してください。

(訳注:日本語で書かれた文書だと、RPM-BUILD-HOWTORPM-HOWTO などがあります)


2. ソフトウェアの入手

最新版の RPM は以下の場所からいつでも入手できます。

ftp.rpm.org/pub/rpm/dist/latest

ドキュメント執筆時点での最新版は

rpm-3.0-6.0.i386.tar.gz

です。ファイル名に .i386 が含まれていることに注意してください。これは Intel アーキテクチャ用のパッケージであることを意味し、untar するだけで使えるようになっています。 ファイル名に .i386 が含まれていない(つまり非 Intel アーキテクチャの)場合、以下のやりかたでは動作しないでしょう。


3. ソフトウェアのインストール

RPM のインストールの最も簡単な方法は、Slackware のパッケージマネージャを使うことです。

インストールを行うには root になる必要があります。

(訳注:インストールを行う前に バグの章を読んでください。バグにより、ディレクトリのパーミションが変わってしまう恐れがあります)

        installpkg /home/dave/rpm-2.4.12-1.i386.tar.gz

もちろん /home/dave の部分は正しいパス名で置き換えてください。

うまくいかない場合、単純に次のようなコマンドでファイルを untar してください。

        cd / ; tar zxvpf /home/dave/rpm-2.4.12-1.i386.tar.gz

次に、以下のようにして /var/lib の下に rpm というディレクトリを作成します。

mkdir /var/lib/rpm

最後に 'rpm --initdb' を実行して rpm データベースを初期化します。

ここまでの作業が順調に行われていれば、rpm の使えるシステムが完成しています。適当な rpm ファイルを見つけてきて、'rpm -Uvh filename.rpm' を実行して正しく rpm が動作することを確認してください。


4. バグ(重要!)

いくつかのバージョンの RPM では、正しくないパーミションで tar ファイルが作成されていることに注意してください。RPM をインストールしてすぐに、各ディレクトリ(/bin, /usr など)のパーミションを調べてみて下さい。700(つまり drwx------)だった場合、次のようなシェルスクリプトでそのバグに対処してください。

(訳注:訳者(早川)は rpm-2.5.6-5.2.i386.tar.gz をパーミション付き(tar -p)で untar してしまって愕然としたことがあります。注意しましょう(笑))


#!/bin/sh
 
chmod 755 /bin
chmod 755 /usr
chmod 755 /usr/bin
chmod 755 /usr/doc
chmod 755 /usr/lib
chmod 755 /usr/man
chmod 755 /usr/man/man8
chmod 755 /usr/share
chmod 755 /usr/share/locale
chmod 755 /usr/share/locale/de
chmod 755 /usr/share/locale/de/LC_MESSAGES
chmod 755 /usr/share/locale/pt-br
chmod 755 /usr/share/locale/pt-br/LC_MESSAGES
chmod 755 /usr/share/locale/sv
chmod 755 /usr/share/locale/sv/LC_MESSAGES
chmod 755 /usr/src

これについて何か疑問があるばあい、私に気軽に E-mail してください。
(訳注:当然英語でです。訳者にはメールしないでください :-)


5. Acknowledgements(謝辞)

すばらしい Linux ディストリビューションを提供してくれている Red Hat Software, Inc. と Patrick Volkerding 、RPM の素晴らしいインストール方法(installpkg)を教えてくれた Milan Kopacka (mkop5230@ss1000.ms.mff.cuni.cz) に感謝します。


6. Copyright

This HOWTO is copyright 1998 by Dave Whitinger, and is a free document. You can redistribute it and/or modify it under the terms of the GNU General Public License as published by the Free Software Foundation; either version 2 of the License, or any later version.

日本語訳:(原文が優先されます) この HOWTO は Dave Whitinger が(1998年)著作権を持っていますが、フリーなドキュメントです。Free Software Foundation の GNU General Public License(もしくは GPL version.2 以降)に従う限り再配布や変更を行っても構いません。


7. 翻訳について

当文書は佐藤亮一氏の翻訳した 1997/10/21 版を、早川が最新版(1998/04/13)の LDP で更新したものです。

日本語訳:佐藤亮一 <rsato@ipf.de> (1997/10/21)
日本語訳:早川 仁  <cz8cb01@linux.or.jp> (1999/06/27)


sgml21html conversion date: Sat May 20 22:31:13 JST 2000