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6. 最後に: CDを焼く

察するところ、お持ちのシステムには CD ライターが付いていて、 使い方もご存じだと思いますので、CDを焼く作業については立ち入りません。 が、Linux システム上で CDを焼いておられるならば、すばらしいソフト、 XCDroast をお試しになって 見てはいかがでしょうか。 XCDRoastは Rock Ridge エクステンションや TRANS.TBL ファイル の生成を サポートしています。

CD のトップディレクトリに 次のファイルとディレクトリが 含まれている事を 確認してください。-

 
COPYING      RPM-PGP-KEY README       RedHat/

次のディレクトリも役に立ちます。-

 
doc/         gnome/      misc/        dosutils/    images/

6.1 ブータブルCDの作成

(このセクションを書いてくれた Dawn Endico さん dawn@math.wayne.edu に感謝!)
XCDroast はブータブルディスクの 作成をサポートしていないため、 その他のツールを使う必要があります。例として mkisofs cdrecordを使います。 これらのパッケージの最新版の RPMを ftp://contrib.redhat.com から入手しましょう。そうして CD に焼き付けるイメージファイルを 作成します。このファイルは500Mb以上に なりますから、十分な空きのあるパーティションを 見つけておきましょう。 ここであげるコマンドの例では、このイメージファイルのパスを redhat.img としています。* mountcdrecord. といった コマンドを使用するには root になる必要があります。

(訳者注)

実は、XCDroast のパッケージには mkisofs および cdrecord が含まれています。 現在(1999/2/28) 最新のバージョンである xcdroast-0.96e パッケージ をインストールすると /usr/lib/xcdroast-0.96e/bin ディレクトリに それぞれ mymkisofs-1.12b4、cdrecord-1.6.1 という名前でインストールされます。

ディスクイメージの作成

カレントディレクトリを あなたがミラーしたディレクトリの CDの ルートディレクトリになる位置 (ここでは redhat-5.2/i386 ) に 移動して次のように実行します。

 
mkisofs -v -r -T -J -V "Red Hat 5.2" -b images/boot.img -c misc/boot/boot.cat -o /tmp/redhat.img . 

(訳者注 - オプションの説明)

-v ・・・ 状況とエラーメッセージを表示します。
-r ・・・ RockRidge エクステンション のセット
-T ・・・ TRANS.TBLの生成
-J ・・・ Joliet エクステンションのセット
-V ・・・ ボリューム ID の指定
-b ・・・ ブート イメージの指定
-c ・・・ ブート カタログの指定
-o ・・・ 作成するイメージファイルの名前を指定

ディスクイメージのテスト

疑り深い人は、イメージをマウントして、チェックしてみてください。 パーミッションの修正や Rock Ridge エクステンションのセットを忘れていたら、 ファイル名やディレクトリ構成が不正なため、エラーが出るでしょう。

 
mount -t iso9660 -o ro,loop=/dev/loop0 /tmp/redhat.img /mnt/cdrom

チェックが終わったらマウントを解除するのを忘れずに・・・

 
umount /mnt/cdrom 

ディスクに焼きつける

お使いの機器に合った 転送速度を指定してください。この例は 4倍速CDRのものです。 あなたのドライブは 標準速や 2倍速かもしれません。

 
cdrecord -v speed=4 dev=0,0 /tmp/redhat.img 

(訳者注)

XCDroast は ブータブルCDイメージの 作成をサポートしていないだけなので mkisofs で作成したブータブルCDイメージを XCDroast を使って焼き付けることは できます。


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