12.4. 内蔵モデム

内蔵モデムというのは、 基本的には PC のバスカードにマウントした、 外付けモデムとシリアルポートです。 これらは電源の供給も不要だしシャーシも要らないので、 外付けモデムよりも安価です。

内蔵モデムは、 リモートのシリアルコンソールアプリケーションでもちゃんと動作します。 場所借りしているサイトにあるコンピュータには、特に魅力的です。 というのは、これらのサイトは、 占有スペースと電気の消費量によって金額を請求しているからです。

お使いの内蔵モデムが、電源の切り/入りをしても、 その設定を保持していることを確かめて下さい。

それから、 内蔵モデムのシリアルポートが使っている、 割り込みラインとポートアドレス空間が、 その他の既存のシリアルポートのものと、競合しないことを確認して下さい。 あるいは、 内蔵のシリアルポートを無効にできることを確認してください。 そうすれば、割り込みラインとポートアドレス空間が解放されて、 内蔵モデムでそれらを使えるようになります。

内蔵モデムを WinModem と混同しないよう注意して下さい。 内蔵モデムには特別なデバイスドライバは要りません。そのままでも Linux からは標準的なシリアルポートに見えます。