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14. 付録 G: linuxrc の動作原理

これは RAID をルートファイルシステムにマウントするための,linuxrc ファ イルの複雑な形のものです.このファイルは `bash' か,それ以外のシェル 関数が利用できるシェル上で実行しなければなりません.

この利点は,一般的であり,initrd イメージ内にあるスタートアップ ファイルやパラメータに依存しないことです.

ブート時にカーネルによって LILO や loadlin からlinuxrc に渡され た Raid_Conf パラメータは,linuxrc が必要とする起動デバイス や raidboot の2つの初期化ファイルの位置を示します(raidboot.etc と raidboot.cfg はシャットダウンスクリプトによって作られます).

raidboot.etc は元となるシステムから以下に示すファイルを tar でま とめたもので,起動時に initrd の /etcディレクトリになります.
        raid*
        mdtab*
        fstab
        lilo.conf               ( 利用可能ならば )
注意すべき点は,このファイルはシステムが「本当に」クラッシュしたときに は,必要に応じて編集される点です.

raidboot.cfglinuxrc が必要とする残りの RAID 起動ファイル のパスと,使用されているブートパーティション及び利用可能なバックアップ パーティションの名前を持っています.このファイルは通常,シャットダウン ファイルによって作成されますが,必要に応じて手動で作ることもあります.

raidboot.cfg は3行,コメント無しの形式です.

        /dev/bootdev1 /dev/bootdev2 [/dev/bootdev3 ... 等]
        raid-status/path 
        name_of_raidX.conf_file
raid-status/path はマウントポイントの名前は含みません.

raidX.conf のファイル名は /etc ディレクトリ内のもので,通常は ckraidmkraid のために用いられます.

以下の追加ファイルは,ずっと使用する RAID 起動パーティションに置きま す.これは上で述べたのと同じものですが,非常事態には利用可能な任意の 場所(例えば起動フロッピーディスク)からロードすることができます.


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