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2. SANE とは何か

(SANE のホームページの Introduction より)

SANE は `Scanner Access Now Easy' の略で、フラットベッドスキャナ、ハンド ヘルドスキャナ、ビデオカメラ、スチルカメラ、フレームグラバ(画面キャプチャ) 等のようなラスター・イメージスキャナ・ハードウェアへのアクセスを標準化した API (Application Programming Interface)です。

スキャナのインタフェースとして Windows の TWAIN がよく知られています。 TWAIN はデバイスドライバとユーザインタフェースが一体であるのに対して SANE では分離されていて、ドライバを Backend、ユーザインタフェースを Frontend と呼んでいます。

SANE は `Scanner Access Now Easy' の頭文字ではあるが、今日のスキャナハード ウェアとアプリケーションに要求される全ての機能を提供する API の実装が容易 にできるという意味で、希望はもちろん SANE は確かに sane である (正気の、考 え方の健全な、良識ある、分別ある)ということです。

(SANE のホームページの Tutorial より)

10 台の異なるデバイスをサポートする、5 種類のアプリケーションが欲しいと します。古いアプローチでは、5×10=50 で 50 ものプログラムを書かなければな りませんが、SANE では 5+10=15 で 15 のプログラムを書くだけでよいのです。 SANE はユーザにもメリットがあります。ユーザは自分が最も好きなアプリケー ションを選択する自由が得られ、ユーザがアクセス可能な全ての画像取込みデバ イスを制御するために使用できます。つまり SANE は、使用中の特定のデバイス に同じ一貫したインタフェースの独立性を与えてくれるのです。

また、SANE ではコマンドラインのインタフェースや、ネットワーク経由の スキャンもサポートしています。

SANE は、GPL(GNU General Public License) のもとで配布されています。

対応するプラットホームは以下の通りです。

AIX,
Digital Unix,
FreeBSD,
HP Apolo Domain/OS,
HP-UX,
IRIX,
Linux (Alpha, m68k, PPC, SPARC, x86),
NetBSD,
OpenStep/m68k,
OpenStep/x86,
OS/2,
SCO OpenServer,
Solaris/Intel,
Solaris/SPARC,
SunOS/SPARC


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