3. GUIDE.tcl

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 TkScan version 0.8 の使い方
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 目次
     セクション0.コマンドラインでの操作
     セクション1.プレビュー
     セクション2.スキャンされる領域の選択
     セクション3.モード、解像度、オプションの選択
     セクション4.出力先の選択
     セクション5.スキャン
     セクション6.設定

 セクション0.コマンドラインのオプション

   tkscan \[-geometry +x+y\] \[ImageEditor|File|Printer|Fax|OCR\]

 セクション1.プレビュー

 * プレビュースキャンを初期化するために (Preview) ボタンをクリックします
 * (Stop) ボタンをクリックすると、プレビュースキャンを中止します
 * プレビューモードと解像度は File メニューの Preference で選べます

 セクション2.スキャンされる領域の選択

 * プレビュー画像のスキャンされる領域の選択は、マウス左ボタンでできます。
   スキャンしたい長方形の一つの角を左ボタンで押し、押したままマウスをもう一つ
   の角の所まで移動させてから左ボタンを離します。

 * 青い長方形で囲まれた finetuning ボタンを使って選択領域を微調整できます。

 * 青い長方形がスキャンされる領域を連続的に表示すると同時に、スキャン領域ウィ
   ンドウに、左上と右下の角の座標を表示します。
   幅×高さの単位は、下記のいずれかを選択できます。
      ■ 長さの単位(リアルサイズ)
      ■ 画面ピクセル(画面サイズ)
      ■ 生のフォーマット(データサイズ)の画像ファイルサイズ
   スキャンモードと解像度を変更すると、画面サイズとデータサイズも変化します。

 * (preset) ボタンには、A4 サイズ、レターサイズ、その他がプリセットされてます。
   設定用ファイルに、領域指定を追加することも出来ます。
   (「セクション6.設定」をご覧下さい)

 * 画像のプレビューキャンバス上に複数の領域を選択できます。
   青い長方形を一つセットし、その中でマウスの中ボタンまたは(Regist)をクリック
   して下さい。青い長方形は赤に変わり、数字の1が中央に現れます。
   次に別の長方形を作りその中でマウスの中ボタンを押して下さい。
   すると2番目の赤い長方形が登録されます。
   これを好きなだけ繰り返して下さい。赤い長方形の中でマウスの右ボタンをクリッ
   クすると削除されます。右ボタンをダブルクリック(または(Clear)ボタンをクリッ)
   すると、全ての長方形が削除されます。
   TkScan は、登録された番号の順に赤い長方形をスキャンします。

 セクション3.モード、解像度、オプションの選択

   これはすぐにわかります。(Mode) メニューボタン、(Resolution) のスケールを使
   います。モードと解像度の変更に応じて画面サイズとデータサイズが変化します。

 * 他のオプションを変更したい場合、(Open Manager) ボタンを押します。
   すると option manager のウィンドウが現れ、そこで設定できます。
   設定可能なオプションは、モードに依ります。
 * いくつかのよく使われるモードは Mode メニューにプリセットされています。
   自分用のクイックモードを設定ファイルに定義することもできます。
   「セクション6.設定」をご覧下さい。

 セクション4.出力先の選択

   これは、(Output to) メニューボタンで行います。

 * 画像エディタ
   - 画像エディタは好みに応じて XV, ImageMagic, GIMP の中から使えます。
   -  (SW) チェックボタンは、複数の赤い長方形がスキャンされた場合に、スキャン
     した各画像を独立した画像エディタに現れるようにするか、または1つの画像エ
     ディタの中に全ての画像を現れるようするかを選択するためのものです。

 * ファイル
   これを選択すると、File Manager のウィンドウが現れます。 
   - 出力するファイルのフォーマットを選択します。
   - (Filename) で、スキャンした画像のファイル名を指定します。
     ファイル名として # を使うと、最後の # が長方形の番号に置き換えられます。
     (0 は青い長方形、その他は赤い長方形の中央にある番号)
     デフォルトのファイル名は scanout-#.surfix で、ファイルフォーマットに応じた
     適当な surfix が付けられます。
     これは、設定ファイルで変更することができます。

 * プリンタ
   これを選択すると、Print Manager のウィンドウが現れます。
   - プリンタを選択します。`gv' は 出力先を ghostview(または gv)にします。
   - (Zoom) スケールと (Position) メニューボタンは、印刷されるサイズと位置を
     選択するために使います。
     ズームスケールは、実際のサイズのパーセンテージです。
   - (Reprint)ボタンは、スキャンした画像をズームと位置を変更して、再度印刷する
     ためのものです。

 * ファックス
   これを選択すると、Fax Manager のウィンドウが現れます。
   - ここで各々のスキャンされたページは、efax と Page リストボックスの一覧を
     使うことにより tiffg3 フォーマットに変換されます。
   - Page リストボックスでは以下のことができます。
      + マウス左ボタンでダブルクリックすることにより、tiffg3 フォーマットに
        変換された各々のスキャンされたページを見る。
      + (View) ボタンを押して全てのページをみる。
      + (Up) と (Down) ボタンを使ってページの順番を並べ変える。
      + (Remove) ボタンを使ってリストの中の一つのページを削除する。
      + (Attach) ボタンは、まだ動作しません。
   - FAX 番号を指定する必要があります。(List) は FAX 番号リストのウィンドウを
     呼び出します。これには、よく使う FAX 番号を登録できます。

 * OCR
   - これはまだ実装していません。 Linux 上で動作する良い OCR ソフトウェアが
     見つかりません。
     だれか、これを知っている、あるいは聞いたことがあれば教えて下さい。

 セクション5.スキャン

   スキャンは、(SCAN) ボタンを押すと実行します。TkScan は青い四角形の領域を
   スキャンします。赤い四角形の領域を登録した場合は、赤い四角形の領域がスキ
   ャンされ、青い四角形の領域が有ってもそれは無視されます。
   スキャンの進行に従って、ステータスバーに進行状況が表示されます。
   スキャンの途中で中断させたい場合は、(Stop) ボタンを押して下さい。
   これは、ドライバコマンドを kill し、スキャン開始前の状態に戻します。
   何らかの理由でこれが動作しない時は、(Stop) ボタンをダブルクリックして下さ
   い。これは確実にスキャンを停止させ、新たなスキャンのために TkScan を元に
   戻します。
   (Stop) ボタンは、スキャンコマンドをすぐに kill しますが、スキャナがそれに
   応答するまでには若干時間がかかることに注意して下さい。スキャナは応答の遅
   い機器なのです。(Stop) ボタンを頻繁に使用することは、お勧めしません。

 セクション6.設定

 File メニューの Preference を選択すると Preference ウィンドウが現れます。

 * スキャナドライバがデバイスオプション無しに、正しいスキャナデバイスを見つけ
   ない場合は、スキャナデバイスを指定して下さい。そうでなければここは空白のま
   まで OK です。
 * 好みに合わせてプレビュー画像のモードと解像度(resolution) を変更できます。
   選択したあとは (Apply) ボタンを押して下さい。
 * ガンマ補正は、ドライバ自身で、あるいはドライバが対応していない場合は xv や 
   ImageMagic の表示や変換によって出来ます。どちらにするかを選択して下さい。
 * TkScan は、設定ファイルとスキャンした画像を一時的に格納するために ~/.tkscan
   ディレクトリを作ります。これらのテンポラリファイルは、終了したときやハード
   ディスクの空きを増やしたいときに削除して構いません。
 *  File メニューの Save current config を選択した場合、様々な設定値は
    ~/.tkscan/init ファイルに格納されます。好みに合わせてこのファイルを変更する
   ことができます。
   それ以上に変更したいと思った場合、`tkscan' スクリプトを観察し
    ~/.tkscan/init ファイルの必要な部分をコピーしてから変更して下さい。