10.6. PAM を使う

Pluggable Authentication Modules(PAM)は、ユーザの認証を柔軟に行う仕組みです。 Unix ライクなシステムには PAM をサポートしているものが多く、Solaris や Linux ディストリビューションの大半(Red Hat Linux や Caldera、Debian の バージョン 2.2)と FreeBSD 3.1 でサポートしています。 PAM を使うと、プログラムと認証の仕組み(パスワードや IC カード)を独立したもの にできます。 つまり、プログラムは PAM を呼び出し、PAM がローカルシステムの管理者が設定した 内容をチェックし、どの「認証モジュール」が必要かをランタイムに判断します。 認証が必要となるプログラム(たとえばパスワードを入力する)を作成しているなら、 PAM を採用すべきです。 Linux-PAM プロジェクトについては、 http://www.kernel.org/pub/linux/libs/pam/index.html を見てください。