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1. はじめに

本文書は Linux Serial Programming HOWTO です.Linux のシリアルポートを 使って,他のデバイス/コンピュータと通信するプログラムの書き方を解説し ます.カノニカル I/O(行単位での送受信),非同期 I/O,複数ソースからの入 力待ちの,異なるタイプの手法を解説します.

本文書では,シリアルポートの設定方法は説明しません.こちらについては, Greg Hankins 氏の書かれた Serial-HOWTO をご覧ください.

私はシリアル通信の分野の専門家ではありませんが,シリアル通信に関わるプ ロジェクトで問題を解決してきました.本文書で紹介するサンプルコードは, LDP プログラマーズガイド (ftp://sunsite.unc.edu/pub/Linux/docs/LDP/programmers-guide/lpg-0.4.tar.gz 及びミラーサイト)の 'examples' ディレクトリから入手することができる miniterm に由来するものです.

1997年の6月にこの文書を書いてから,私は顧客の都合により WindowsNT を使 うようになり,関連知識を深めることができませんでした.本文書に反映させ ますので,コメントがあれば是非送ってください(フィードバックの章を参照). 仕事を引き継いでよりよいものにしてくださる方がいれば,メールで知らせて ください.

全ての例題のテストは,i386 ベースの Linux 2.0.29 で行いました.

1.1 著作権について

Linux Serial-Programming-HOWTOはPeter Baumann の著作物です(copyright (C) 1997).Linux HOWTO 文書は,この著作権表示を改変しない限り,文書の 一部あるいは全体を,任意の電子的・物理的メディアへ複製及び配布すること ができます.商業的配布は認められており,また歓迎しています.しかし,こ のような配布の場合には,著者への連絡があることを希望します.

翻訳,派生物,Linux HOWTO 文書を含む編集物はこの著作権表示に従わなけれ ばなりません.つまり,HOWTO から派生した成果物を作り,これに制限を追加 して配布することはできません.ただし,一定の条件の下でこの規則に例外を 認めることができる場合があります.以下にアドレスを示す Linux HOWTO の 世話役に相談してください.

簡単に言えば,我々はこの情報をできるだけ多くの経路で広めたいと思ってい ます.しかし,HOWTO 文書の著作権は保持されることと,HOWTO を再配布する 全ての方法をできれば知らせてもらえることを希望しています.

疑問点があれば,Linux HOWTO の世話役である gregh@sunsite.unc.edu 氏に電子メールで相談してください.

1.2 本文書の最新版の入手方法

Serial-Programming-HOWTO の最新版は
ftp://sunsite.unc.edu:/pub/Linux/docs/HOWTO/Serial-Programming-HOWTO 及び,そのミラーサイトで入手できます.PostScript や DVI 等の形式の文書 はother-formatsディレクトリにあります.また, http://sunsite.unc.edu/LDP/HOWTO/Serial-Programming-HOWTO.html にもありますし,月に一度 comp.os.linux.answersニュースグループにも投稿されます.

1.3 フィードバック

訂正,質問,コメント,提案,追加事項などがあれば,是非筆者にお知らせく ださい.この文書をより良いものにしたいと思っています.よく分からないと ころや,もっと分かりやすくできる部分を知らせてください.筆者に連絡する には Peter.Baumann@dlr.deへ電子メールを出してください.電子メー ルを書く際には,読んだ Serial-Programming-HOWTO のバージョン(この文書 はバージョン1.0です)も書いてください.

訳注: 日本語訳の最新版は JF プロジェクトホームページ で入手できます. また,誤訳があれば訳者の方へメールを出してください.


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