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3. StarOfficeのインストール

StarOffice のインストールは次のものからなっています。:

3.1 Libc 関連と修正

StarOffice は、libc 5.4.4 以上を使用します。

StarOffice 3.1 は、Libc 5.3.xでも動作はするでしょう。しかし残 念ながらセットアッププログラムは 5.4.4 以上を要求します。もし libc 5.3.xであるなら、セットアップスクリプトを実行する前に libc5.4.4+ のコピーを持ってきて LD_LIBRARY_PATH 環境変数に加 えることでうまくいくかもしれません。ただし、私はこれを試してないので自 分自身の責任で行なって下さい。

もし libc 5.4.4 以下の libc でセットアップスクリプトを実行すると、次 のようなエラーメッセージが出るでしょう:

line 1: Syntax error at token 'I' expected declarator; i.e. File ...

libcをアップグレードするには、 sunsite.unc.eduにFTPし、 /pub/Linux/GCClibc-5.4.33.bin.tar.gz(もしくはその最新版)ファイルを探します。 一時保管場所にてこのファイルを伸長します。するとそこに新しい lib/ ディ レクトリーが作られているでしょう。次に Su で root になって、/lib に libc.so.5.4.33 をコピーします。そして、libc.so.5 か ら libc.5.4.33 にシンボリックリンクを張ります。:

ln -sf /lib/libc.so.5.4.33 /lib/libc.so.5
それから ldconfigコマンドを実行します。

Dr. Romano Giannettiさん( romano@iet.unipi.it )は、次のように言っています:

...私は、アップグレードせずにlibc5.3を使っている Red Hat 4.2 のシステ ム上で(あなたが行なったように)StarWriterをインストールすることができた ことを付け加えておきたい。

正しい手順は:

1. libc.so.5.4.xを手にいれる。あなたが RedHat の rpmパッケージ(contrib ディレクトリーで見つかりますが)を持っているなら、空のディレクトリーに ライブラリーを展開し次のことを行ないます:

rpm2cpio libc.so.5.4.x-y.rpm | cpio --extract --make-directories

ライブラリーは、./libサブディレクトリー内にあることでしょう。

2. ホームディレクトリーにlibc.so.5.4.xを移動。それから(sh系統の シェルでは):

ln -s libc.so.5.4.x libc.so.5 export LD_LIBRARY_PATH=$HOME:/lib:/usr/lib

3. これでセットアップの準備ができました。

3.2 tarファイルのインストール

StarOffice ダウンロード後に、su するか rootで login して /usr/local に書庫ファイルを移し、/usr/local でファイ ルを伸長します。gzip + tar ファイルを解凍するためには次のように行ない ます:

tar -xzvf filename.tar

古いシステムではファイルを unzip するのに、 " gzip -d " を使う必要がある かも知れません。その場合には、untar に tar -xvf を行ないます。

新しく作成された /usr/local/StarOffice-3.1 内にファイルが収め られています。

3.3 セットアップと設定

root となって StarOffice ファイルを伸長した後、user になってログインし 直す必要があります。/usr/local/StarOffice-3.1 に移って、setup を実行します。このプログラムは各ユーザーに必要な非共有ファイルやシンボ リックをインストールします。" standard installation "が推奨されていま す。もしデフォルトのインストールするパスを変えてしまうと、何らかの問題 が起こる*可能性*があります。

StarOffice は、環境変数を使用します。.sd.sh( Bource シェル用) 又は .sd.csh( C シェル用)は StarOffice 用の環境変数設定ファイ ルです。これらのファイルをホームディレクトリーに置きます。

bash の場合は、.bashrc に次の一行を加えます:

source  /.sd.sh

その後、環境変数を有効にするために bash を再スタートします。

他のシェルを使っているなら、ファイルを souce するための情報を man で調 べて下さい。

3.4 COL (Caldera OpenLinux) セットアップ バグ

Phil Reardonさん ( pcr@busprod.com )によるバグレポート:

" 私は Caldera COL スタンダードリリースで起こった StarOffice 用 のセットアップスクリプトにバグがあるのを見つけました。./ となる所が // となっていました。それを訂正するために次の行から最初のスラッシュを除い てください:
exec ${pfad:='.'}/linux-x86/bin/$name;;
linux-x86 の前の / はいりません。"

3.5 LANG 環境変数不具合の修正

.sd.sh や .sd.csh files は LANG 変数をセットしています。これは perl や man で問題を起こします。manのエラーメッセージでは、

"Failed to open the message catalog man on the path NLSPATH="
とでるし、Perlでは、
" warning: setlocale(LC_CTYPE, "")..."
と、エラーがでます。

.sd.sh ファイルは、LANG=us や別の LANG を含んだ環境変数を export する所を定義している行を含んでいます。したがって、それらのファ イルから LANG=us を取り除いたり、変数リストから LANG を取り除くことで 解決します。

.sd.csh ファイル ( C シェルの場合 )では、" setenv LANG us "を 書いてある行を消す必要があります。

この修正についての情報を提供してくれたAdam L. Kleinさん ( alklein@adelphia.net) に感謝します。


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