ここでの手順は Linux カーネルバージョン 2.4.8 で確認し、 テストに使った機器は 4MB と 64MB のメモリースティックを内蔵した ソニー P-50 サイバーショットとオリンパス製カメラ用の USB スマートカードリーダーです。 バージョン 2.2.19 以降のカーネルであれば動作すると思いますが、 保証はありません。私のところではバージョン 2.2.15 のカーネルで動作しない ことは確認しました。
本 HOWTO の内容は私がトラブルを解決したときの体験談です。 これ以外にも解決方法があるのでしょうが、 カーネルの再コンパイルを要するので私の好みではありません。 この HOWTO を読めば、間違いなく USB マスストレージを起動時に認識させら れるようになります。
また Linux は発展途上の技術でもあり、多数の人間が関わる技術でもあるので、 読者固有の疑問に対する答えがこの HOWTO に見つからなくても、 答えを探すのにどこから始めると良いか書いてあるはずです。 答え探しの過程で何か掘り出し物を見つけてください。
"gphoto2 README" からの引用を以下に示します。 これを見れば上記以外のカメラをこの手順で繋ぐ方法についてヒントが 得られるかもしれません。 (誰に著作権が帰属するのか、名前を見つけられませんでした。) 更新情報については "gphoto" のリンクを参照してください― http://www.gphoto.org
次にいわゆる USB マスストレージプロトコルをサポートするカメラを示します。 USB マスストレージプロトコルは公開済みであり、 これを使えばどんな記憶デバイスでも種類を問わずアクセス可能です。 USB 経由でコンピューターに接続したカメラやディスクでも同じです。 USB マスストレージプロトコル用のドライバは既に存在するので、gphoto2 のようなプログラムを追加する必要はありません。
現時点では次の機種が USB マスストレージプロトコルをサポートしているようです―
Casio QV [2x00,3x00,8000]
Fuji FinePix S1 Pro, [1400,2400,4700]Zoom, 1300, 4500
HP PhotoSmart 315, 618, 912
Leica Digilux 4.3
Konica KD300Z
Kyocera Finecam s3
Minolta Dimage 7
Nikon Coolpix 995
Olympus C-100, C-200Z, C-700, C-860L, C-2040, C-3020Z, C-3040Z, C-4040Zoom, D-510, E-10
Pentax Optio 330
Sony DSC-F505(V), DSC P5, DSC-F707
重ねて言いますが、上記のカメラは gphoto2 からはアクセスできません。
Kodak が中心になって開発した PTP または USB イメージングデバイスと呼ばれるプロトコルをサポートするカメラもあります。 gphoto2 では PTP をまだサポートしていませんが、 jPhoto がサポートしています。 PTP プロトコルをサポートするカメラは次の機種です―
Kodak DC-4800, DX-3215, DX-3500, DX-3600, DX-3700, DX-3900, MC3 及び Kodak Easy Share™ システムを採用するカメラ全て
Sony DSC-P5, DSC-F707 (2機種ともユーザーが設定する必要があります)
gphoto2 が PTP プロトコルをサポートするまで上記機種には対応しません。