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3. 購読

簡単に言うと、購読するために何らかの設定をします。すると記事が配送され その記事を読むことができます。注意してもらいたいことは、自分で理解できる範囲 で利用するということです。information overload (情報の詰め込みすぎ) は、はやり文句として片付けてしまうような言葉ではありません。また情報の中に は、不快なだけではなく、捨て去るべきものもあります。今日、本当に問題に すべきなのはこの手の投稿です。内容を吟味して、問題があるようであればあら かじめそこから脱会する準備をしておいてください。

更新されつづける情報に継続的についていくための手段は 2 つあります。それは news とメーリングリストです。 news の情報が mail に流されたり、またその逆の 場合もあります。おおむね news はメーリングリストと比較して情報量は多いものの、 無駄な情報もまたたくさんあります。newsgroup を数多く購読しようとすることは、 消化栓から水を飲むようなものなのです。

3.1 Usenet News

Usenet news を利用できるようにする方法はこの HOWTO では扱いません。news の配信を受けて、Linux 上で読めるようにするには、他に役立つドキュメント があります。 News を今まで利用したことがなければ、news について書かれた 初心者のための情報をじっくりと読んでください。newsgroup は、一見無秩序な ように見えても、そこにはそこの独自の文化があります。投稿する前に、まず しばらくの間その newsgroup を購読してみてください。Frequently Asked Questions もしくは FAQ と呼ばれている情報を捜し出すことはとても重要 なことです。これらは過去に投稿されたその newsgroup の記事をまとめたもので、 捜している答がそこにあるかもしれません。FAQ を質問してしまうと、大きな マイナスポイントを受けてしまうばかりか、キルファイル(削除リストファイル) 送りにされてしまうかも知れません。

FAQ は定期的に投稿されますが、見つけられなければマサチューセッツ工科大学の main FAQ archive に常に置いてあります。

また次のところでも利用できます。 web pages.

このような手段をとっても、まだじゃまな投稿があります。それは news の spam や junk です。キルファイルはこのために必要になるのです。キルファイルを 扱える news リーダーを用意して、きちんと設定してください。設定すれば、 あなたが選んだ条件に基づいて newsgroup を検索し、怪しい投稿すべてを既読 扱いにしてくれます。こうすれば、もう余計な投稿に悩まされることはありません。 これで役に立つ投稿が目立つようになり、重要な事柄に集中することができます。 もしあなたがゴミの情報を news に出してしまったら、他の購読者も上記で行なった のと同様にあなたの投稿をキルファイル入りさせてしまうかもしれません。こうなる とその後疑問を投稿しても、その投稿は決して読まれることはなくなってしまうで しょう。

それでは具体的に紹介しましょう。役に立つ newsgroup は下記の通りです。

さまざまな国で Linux の newsgroup が開設されています。たとえば ノルウェイの Linux グループのように。 ご自分の国や地方のものが見つからなければ、 Deja を使って捜してみてください。

3.2 Mailing Lists

メーリングリストは、Usenet News とは異なり 1 箇所から配信されます。誰かが mail をサーバに送ると、そのサーバはそのメーリングリストに入っている人に mail を配信します。通常メーリングリストはそれほど流量は多くないので、無責任 な発言もほとんどありません。設立趣旨に反することを行うと厄介者と思われる だけではなく、そのメーリングリストの目的であるプロジェクトや開発を遅らせる ことになるかもしれません。参加したら、まず設立趣旨が書いてある入門者の ための mail が配信されると思います。繰り返しますが、この mail を必ず熟読 してください。

メーリングリストを扱う mail サーバにはいろいろなタイプがありますので、 参加するための情報(方法と場所)が必要になると思います。

代表的なメーリングリストのサーバの 1 つに vger.rutgers.edu で運用している Majordomo があります。どのように利用するのかは、本文に help と書いて mail を出せばわかります。 システムで解釈できない文字を本文に書いても、このシステムの使い方についての メッセージが送られてきます。 help のかわりに lists を書いて送ると、このサーバがサービスして いるメーリングリストの一覧が送られてきます。これはかなりの数になるはずです。

複数のアドレスを持つメーリングリストもあります。subscribeunsubscribe というようなコマンドを受け付けるためのアドレスや、mailing list に投稿したり、投稿された記事が配送されるためのアドレスを持っています。 繰り返しますが、本文に help と書くか、システムで解釈できない文字を書い て送れば、このシステムの使い方についてのメッセージが送られてきます。 例をあげます。corned-beef-requests@somelistserver.org というアドレスに subscribe と書いた mail を投げると corned-beef-list@somelistserver.org 宛に投稿される mail が脱会するまで 送られてきます。

メーリングリストに投稿する前に気をつけるべきポイントをいくつかあげて おきます。

既に書いた通り、 vger.rutgers.edu はメーリングリストのサーバの中でも中心的な存在です。 ここで扱っているメーリングリストのうち、 Linux コミュニティの皆さんに役立つ ものを、簡単なリストにしておきます。

もちろん他のサーバ上でもいろいろなメーリングリストが立ち上がっています。 メーリングリストはころころ名称が変わるものが多いのですが、ここでは名称が あまり変わらずかつ重要なものをあげました。

list of lists をチェックするのも 1 つの手です。Linux ユーザにとって興味深い様々なサーバ を見ることができます。またここでは使い勝手のよいインターフェースを使って、 直接メーリングリストへの入会、脱会をすることができます。

また次の Web 上では Linux に関連した膨大な list を見ることができます。 Publicly Available Mailing Lists
訳注: 国内なら http://www.linux.or.jp/community/ml を どうぞ。

3.3 雑誌

業界誌に掲載される Linux 関連の情報の少なさにがっかりしている方も多いと 思います。これはひとえに他と競合するような売れ筋の商品が出てこないため、 スポンサーがまったくつかないからなのです。幸いにして、Linux Journal と いう Linux の専門誌が 1 誌あります。購読、その他についてさらに知りたい場合 は下記を見てください。 SSC ここがホーム・ページです。目次はオンラインでも見られます。

商用雑誌は他にもあります。 Linux Magazine ここも目次や記事の抜粋をオンラインで見ることができます。

Unix Review (以前は Performance Computing と呼ばれていました) ここも Linux 関連の記事をたくさん載せています。

インターネット上で読めるミニコミ誌のようなものがいくつかあります。

また最近よく目だっているのが、 LinuxHQ です。チェックしてみてください。 最近の出来事について情報をつかむのに役に立ちます。

Linux について日刊で出来事を提供する Web サイトがあちこちで立ち上がっ ています。Web のデザインといい、扱う内容といい、とてもプロフェッショナル な出来栄えです。その中で大きなサイトの 1 つに Freshmeat があり、毎日の出来事を伝えています。

インターネット上で刻々かわる情報についていくために時間を割くことができ ないないけれど、重要な出来事を素早く知りたい場合は Linux Weekly News を見てください。ここを見れば、その週の重要な出来事がわかります。そこには セキュリティ面の警告や新しいソフトウエアやアップデートについての情報が あります。

また IRC を使ったオンライン・チャットサービスもあります。 Linux.com

それとは正反対に、インターネットにどっぷり漬かってあらゆる種類の出来事 を知りたい場合には、 Slashdot で随時更新される掲示板形式のサービスか Web 形式のサービスを受けるのも良いと 思います。

ハードウエア関連の Web サイトもいろいろあります。次のものは見ても損しない と思います。 Toms Hardware, Anandtech これらはハードウエア全般についてのレビューを行っています。 Storage review ディスク、テープ他の記憶装置関連の新技術を紹介 しています。


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