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1. イントロダクション

1.1 必要な知識

仮想サービスの設定はそんなに難しいものではありません。しかし基礎的な 事柄に加えてそれ以上の知識も必要とされます。このドキュメントではLinuxマシン の設定の仕方については取り扱いません。

このドキュメントを理解するには以下述べるドキュメントの内容にちゃんと 慣れ親しんでいるものと仮定します。

もし上に述べた事柄についてまだ理解していなければ、これらのパッケージに 慣れるように上に指示されたリンクを使いそのドキュメント等を読まれること を強くお奨めます。これらのドキュメント内容についてメールを送っていただい ても返事は出しません。HOWTOの該当する著者に直接聞いて下さい。

1.2 目的

仮想サービスの目的は複数のネットワークカードを使わないで複数のIPアドレスを 単体マシンに認識させるというものです。IPエイリアスはカーネルオプションで、 このオプションは各ネットワークデバイスに一つ以上のIPアドレスを割り当てるよう にするためのです。 カーネルはバックグランドで各IPアドレスを高速にスワップすることにより多重送信 (multiplexes)を行います。ユーザーにとってはひとつ以上のネットワークカードがあ るかのように見えるわけです。

この多重送信(multiplexing)によってwww.domain1.com, www.domain2.comなどと いった複数のドメインをひとつのドメイン程度のコストで運営できます。 残念なことに多くのサービス(ftp, web, mail)はそのままではこの複数のドメイン で使えません。それらを適切に動作させるためには、設定ファイルとソースコードを 修正しなくてはなりません。このドキュメントは仮想マシンのセッティングにおいて その修正をどのように行うか解説しています。

デーモンも同様に仮想サービスの機能を提供するために必要です。 今回使うデーモン(virtuald)のソースは、この後ドキュメント中に出てきます。

1.3 フィードバック

パッケージがアップデートされたり設定の変更があった時に、このドキュメントを 拡張します。このドキュメントで、はっきりしないなどの不具合がありましたらその 提案や質問などをメールに書いて送って下さい。またコメントはできるだけはっきり と、どこの章がわかりにくいかを明記して下さい。その結果著者がHOWTO全文に目を 通さずにすみます。サブジェクトにはVIRTSERVICES HOWTOと書いて送っていた だくことも大切です。その他のメールは個人用となります。個人用メールを読まず せっかく送ったメールも処分してしまうかもしれないので十分注意して下さい。

このドキュメントで著者が提示した例はほんの一例にすぎないので、そのままコピー して使わないで下さい。読者各自が自分の環境にあうように書き換えておいて下さい。 もし何か問題がありましたら著者までメールを送って下さい。その際メールには ちゃんと設定ファイル、エラーメッセージを書いてくだされば、ちゃんと目を通して その解決などの提案をメールで返事します。

1.4 改訂履歴

V1.0 初期バージョン

V1.1 Virtual Web Sectionのエラー更新

V1.2 日付の更新

1.5 著作権、配布条件(Copyright/Distribution)

This document is Copyright (c) 1997 by The Computer Resource Center Inc.

A verbatim copy may be reproduced or distributed in any medium physical or electronic without permission of the author. Translations are similiarly permitted without express permission if it includes a notice on who translated it. Commercial redistribution is allowed and encouraged; however please notify Computer Resource Center of any such distributions.

Excerpts from the document may be used without prior consent provided that the derivative work contains the verbatim copy or a pointer to a verbatim copy.

Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this document provided the copyright notice and this permission notice are preserved on all copies.

In short, we wish to promote dissemination of this information through as many channels as possible. However, I do wish to retain copyright on this HOWTO document, and would like to be notified of any plans to redistribute this HOWTO.

(和訳文を付けておきますが、正式な著作権は英語の原文に従います)

著者の承認をとらずに原文のコピーをして物理的/電子的媒体で改変/配布 してもかまいません。翻訳も同様に特別な許可はいりませんが、その場合は 誰が翻訳したのか必ず明記して下さい。商用的な再配布は認めます。また推 奨します。しかしそのような配布をする時も Computer Resource Centerに まで届け出て下さい。

本文からの引用は事前の同意(原文引用や原文へのポインタを含んだ内容を 提供する際の同意)なしで使っていただいてかまいません。

ドキュメントの原文コピーを改変/配布する際は、著作権の表示やこの許可条項が 文書に含まれている限り可能です。

できるだけ多くの分野でこの情報が普及すること希望します。しかしドキュメント の著作権は保護されますし再配布する場合は届け出て下さい。


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