次のページ 前のページ 目次へ

2. クイック・インストール

  1. ALSA ドライバを使いたい Linux カーネルの、完全に設定されたソースが 必須です。ALSA ドライバはカーネルの一部なので、カーネルと ALSA ドライバのコード間で、すべてのシンボルの依存関係を解決する必要が あることに注意してください。部分的にインストールされたカーネル (たとえば、ディストリビューション製のもの)は、依存関係の解決が できないことがあります。
  2. (soundcore モジュールの) sound support を有効にする必要があります。
  3. ``./configure'' で設定スクリプトを実行します。利用できるスイッチは、
  4. ``make install'' を実行します。
  5. ``./snddevices'' でスクリプトを実行して、/dev ディレクトリにサウンドデバイスファイルを作成します。カーネルが DEVFS を サポートしている場合、この手順は不要です。
  6. /etc/modules.conf ファイルを編集します。(訳注: 詳細は ALSA Users Documentationをご覧ください)
  7. ``modprobe snd-xxx'' を実行します。"xxx" 部分には、使用するカードのモジュール名を指定してください。
    * 注意* ISA PnP カードを使っている場合、サウンドカード初期化のために、 isapnptools パッケージの isapnp プログラムを最初に実行する必要があり ます。ただし、ALSA インストールの際、configure スクリプトに --with-isapnp=yes スイッチをつけて実行すれば、ALSA で独自 に ISA PnP サポートを有効にできるので、その場合 isapnptools は不要です。

また、utils/alsasound というスクリプトも覗いてみてください。 Red Hat ディストリビューションを念頭に書かれたものですが、System V スタイルの rc 初期化スクリプトを使っているディストリビューション なら利用できます。

*注意* 初期状態では、ミキサーの全チャンネルの音量がミュート(ゼロにセット) されているので、音が鳴りません。ALSA 専用か、 OSS 用のミキサープログラムを 使って、必要なチャンネルのミュートを解除してください。 (例えば、alsa-utils パッケージのミキサーなどを使ってください。)

*注意* この文書では、/etc/modules.conf という設定ファイル名を 使っています。ディストリビューションによっては、 /etc/conf.modules という古いファイルを使っているところが今もたくさんあります。どちらのファイ ル名でも有効です。


次のページ 前のページ 目次へ