<hironobu@ap.isl.melco.co.jp>
<manaba@Roy.dsl.tutics.tut.ac.jp>
1995年 10月 23日版
JE(Japanese Extensions) は Linux-ML などで Linux 用に移植・開発され た日本語環境ソフトを集めたもので、Slackware 版 Linux に加えるように整 理されています。基本的にバイナリで配布されますが、0.9.6 からソースコー ドも一緒に配布されるようになりました。個々のパッケージは Slackware と 同様に tar+gzip されていて、ディスクセットに分類されています。pkgtool を用いてインストールすることもできるようになっていますが、専用のインス トーラ(ezinst)をインストールしてから ezinst を使えば、簡単な初期設定ま でしてくれます。
Linux で日本語の文字や文書を表示・入力・編集・整形・印刷するための様々 なソフトが含まれています。コンソールで漢字を使うための kon、X Window 用には kterm と pxvt (日本語 rxvt)があります。個人的な好みの別れる入力 システムは Wnn, Canna, sj3 と3種類用意しています。エディタは、日本語 vi クローン、多国語対応の mule などを用意しています。文書処理には日本 語 TeX システムがあります。
この他にも、電子ニュースや電子メールで日本語を利用するためのソフト、 日本語コード変換ソフトや日本語対応シェルなどの便利ツールもあり、さらに、 日本語用でなくても日本製のコイキなソフトも含まれています。詳しくは第 E 節「ディスクセットの内容」を見て下さい。
計算機上で日本語環境を使用する際には、漢字コードの問題がありますが、 JE では、基本的に EUC コードでの使用を前提としています。
JE 内に含まれている各ソフトウェアに関する権利はその元となっているパッ ケージの所有者にあります。 /usr/doc 以下に置かれているファイルに各ソフ トウェアの著作権について示してありますので、必ず御覧下さい。
また、各ソフトウェアの不具合は JE に起因する可能性がありますので、必 ず後述する JE の窓口へお問い合わせ下さい。オリジナルパッケージの作者へ の直接の問い合わせは絶対に行わないで下さい。
JE の最新バージョンは 0.9.7 で、基本的には、Slackware などのLinux パッ ケージがインストールされていると仮定して作られています。Linux の共有ラ イブラリ libc5.0.9、ld.so 1.7.3、libx6.0 ELF 版 (XFree86 3.1.2 以降)が 必要です。
0.9.6 から 0.9.7 へのバージョンアップは基本的に ELF への移行というこ とになっています。バージョンアップの内容は以下のようになっています。
- accessories ディレクトリの追加 NEmacs などの古いソフトウェア、pk フォントなどのサンプル、 書籍等からの提供ソフトウェア - jeinst.sh による install ディレクトリのインストール - gs ドライバのダイナミックロード - Mule 2.3 などのバージョンアップ |
JE の配布用ファイルの中。 その JE がリリースされた時の最新の HOWTO が、JE の配布セットの中(doc シリーズ)に含まれています。
通常の議論には電子ニュース (fj.os.linux) をご利用下さい。ここには JE を使うための様々な情報が寄せられています。ほとんどの投稿は日本語ですが 英語などでの投稿も歓迎します。
JE 専用のメーリングリストは存在しませんが、Linux-ML では JE を含む Linux に関する非常に活発な情報交換がなされています。また、不定期に回覧 も行っています。
# Mail request-linux@colias.tutics.tut.ac.jp X-Mn-Cmd: join |
とすることで自動参加できます。
request-linux@colias.tutics.tut.ac.jp |
へ「 # guide 」(かぎカッコは要らない)とだけ書いたメールを送ることで Linux MLの案内を得ることができます。
JE にはインストールを詳しく説明した「ガイド」という日本語の文書が付属 しています。現時点では、最新の JE には一部対応していませんが、参考になる でしょう。
また、英語で書かれたインストールガイドは現在のところ存在しません。
JE のバグレポートあるいは修正の提案などは、なるべく上記の電子ニュース グループ(fj.os.linux) で行って下さい。
なお、電子メールでは、je@Roy.dsl.tutics.ac.jp で受け付けています。ま た、英語でのバグレポート、お問い合わせは jewel@colias.tutics.tut.ac.jp (JE for the World in the English Language) で受け付けています。
日本の Linux 事情を解説した2つの文書が公開されています。
「Linux 情報メモ」 山崎 康宏 ( hiro@ice3.ori.u-tokyo.ac.jp ) 「JMETA-FAQ」 小野 徹 ( ono@eiehost.gee.kyoto-u.ac.jp ) |
どちらも doc ディスクセットに含まれていますし、電子ニュースや多くの BBS で入手することも可能です。
また、コンピュータ上での日本語の扱い一般に関しては、次の書籍が参考にな ります。
「日本語情報処理」-- Understanding Japanese Information Processing Ken Lunde 著 O'Reilly & Associates Inc ISBN 1-56592-043-0 |
この本は英語で書かれていますが、最近日本語版が発売になりました。
「日本語情報処理」-- Understanding Japanese Information Processing Ken Lunde 著, 春遍雀来/鈴木武生共訳 ソフトバンク株式会社, 4,800円 ISBN 4-89052-708-7 |
JE は日本の以下のサイトから anonymous ftp で入手可能です。ただし、 JE-HOWTO 執筆時のデータですので、参考程度として下さい。
ftp.tut.ac.jp 133.15.64.6 /pub/linux/JE ftp.tohoku.ac.jp 130.34.8.9 /mirror/free-unix/Linux/JE ftp.kuis.kyoto-u.ac.jp 130.54.23.2 /Linux/JE-0.9.6 ftp.is.titech.ac.jp 131.112.40.3 /pub/linux/JE ftp.ics.es.osaka-u.ac.jp 133.1.12.12 /PC-UNIX/linux/JE nadia.ics.es.osaka-u.ac.jp 133.1.12.105 /linux/JE ftp.nuie.nagoya-u.ac.jp 133.6.111.1 /systems/Linux/JE kipcftp.ipc.kanazawa-u.ac.jp 133.28.27.1 /pub/PCUNIX/linux/JE ftp.pu-toyama.ac.jp 133.55.2.15 /pub/Linux/JE ftp.ipc.chiba-u.ac.jp 133.82.241.128 /ftp.kyoto-u.ac.jp/Linux/JE ftp.meshnet.or.jp 133.205.16.132 /pub/Linux/JE ftp.iis.u-tokyo.ac.jp 157.82.96.67 /pub6/Linux/JE ftp.fujitsu.co.jp 164.71.1.131 /pub/linux/JE ftp.lab.kdd.co.jp 192.26.91.15 /OS/Linux/JE etlport.etl.go.jp 192.31.197.99 /pub/linux/JE-0.9.6 ftp.iij.ad.jp 192.244.176.50 /pub/linux-j/JE ftp.mei.co.jp 202.13.88.131 /free/PC-UNIX/Linux/packages/JE ftp.sra.co.jp 202.32.10.2 /pub/os/linux/JE |
海外では、以下のサイトに置いてあります。
sunsite.unc.edu 152.2.22.81 /pub/Linux/distributions/je |
なお、sunsite のミラーサイトは、世界各地にあるかと思います。
JE を収録した CD-ROM が、次の所から発売されています。
CD-ROM SHOP Laser5 〒101 千代田区外神田2-1-13 細野ビル1F TEL: 03-5296-0670 FAX: 03-5296-0671 |
Laser5 の CD の特徴は、ソースコードも積極的に入れている事と日本の利 用者の意見をいち早く反映させている点でしょう。ただし、第三版を出してか らは、次のバージョンが出ていませんが、そろそろ出る頃だと思います:-)。
上記以外には、ソフトバンクから出ている雑誌の UNIX USER の付録 CD-ROM に時々収録されたり、以下の書籍の付録 CD-ROM などから入手が可能です。
Linux入門 アジソン・ウェスレイ・ジャパン 小山裕司 斎藤靖 佐々木裕 中込知之 4,200円 CD-ROM 付き (JE-0.9.5a) ISBN 4-7952-9652-9 |
RunRun(るんるん)Linux アスキー出版局 はねひでや やまだあきら あべひろのぶ 2,800円 CD-ROM 付き (JE-0.9.6b2) ISBN 4-7651-1605-1 |
バージョン 0.9.6 以降の JE はそれ以前と異なり、パッケージをフロッピディ スクに収まるサイズに振り分けていません。パッケージは関連したもので分けら れているだけであり、この分け方はインストールの際には全く意味を持っていま せん。この分けられたディレクトリは従来と同様にディスクセットと呼ぶことに します。この構成はハードディスクや CD-ROM などを念頭に組んであるものです。 フロッピディスクからインストールする場合はフロッピディスクからのインス トール手順にしたがってディスクを作成する必要があります。
<JE> ---+--- install | JE のインストーラ ezinst と日本語コンソール KON | およびそのフォントが入っています。 | +--- packages | バイナリパッケージが入っています。 | +--- sources | ソースパッケージが入っています。 | +--- accessories | 書籍からの提供ソフトウェア、サンプルなどが | 入っています。 | +--- NON_COMMERCIAL_USE_ONLY 非営利/非販売のパッケージが入っています。 配付やメディア変更に対して課金されるような配付形態 をとる場合はこのディレクトリ以下は配付対象に含めて はいけません。 |
※ 再配付の際はこの構成を崩さないようにしてください。崩した場合、発生 する問題についてはその原因に関わらず、崩した構成で配布した当事者の責任 で対応していただくことになります。ただし、NON_COMMERCIAL_USE_ONLY ディ レクトリについては例外です。
JE のインストールには専用のインストーラである ezinst を使うようになっております。また、ezinst のインストールには install ディレクトリにある jeinst.sh スクリプトを御利用下さい。
バージョン 0.9.7 以降は ELF 環境用になっています。したがって、ELF バ イナリが実行できるシステムでなければなりません。具体的には、Slackware バージョン 3.0、RedHat バージョン 2.0 などが必要です。また、バージョン 0.9.7 では libc のバージョンとして 5.0.9 を使っています。これ以前はもち ろん、これ以降のバージョンでも期待通りに動作するかどうかはわかりません。
ezinst は install ディレクトリに 入っています。フロッピディスクからインストールする場合は install ディスクから mcopy コマンドを使ってコピーしま す。
# mkdir install; cd install # mcopy a:"*.*" . |
後は jeinst.sh スクリプトを使ってインストールして下さい。
# sh jeinst.sh |
konbin.tgz, konfnt.tgz は VGA や DCGA などの画面上に 日本語表示するためのプログラムです。ezinst は基本的に 日本語でメッセージを表示しますので KON が必要になります。jkeytbls.tgz は日本人向け(?)のキーマップです。Linux バー ジョン 1.1.54 以降で利用できる日本語 106 キーマップ等が入っています。
例 1) Caps と 左 Ctrl の入れ換え # loadkeys defkeymap cl2c-d 例 2) 日本語 106 キー # loadkeys defkeymap j106-d 例 3) 日本語 106 キーかつ、Caps と 左 Ctrl を交換 # loadkeys defkeymap j106-d cl2c-d 例 4) 日本語 106 キーかつ、半角/全角キーを ESC キーに # loadkeys defkeymap j106-d k2esc-d |
気に入れば /etc/rc.d/rc.local ファイルに書いておいて 下さい。以後は起動時に自動的に読み込まれるようになります。
ezinst でメッセージを日本語で表示させたい場合は KON を 起動するか、J3100SX では「漢字コンソール」を利用してください。また、J3100SX で KON を用いる場合は
# kon j3100sx |
として下さい。
ezinst はフロッピディスク以外からのインストールでは マウント等を自動的に行ないません。つまり、ハードディスクの別パーティション あるいは CD-ROM 等に JE の配付キットが入っている場合はまずそれをマウント してください。例えば、CD-ROM ならば
# mount -rt iso9660 /dev/cdrom /mnt |
のようにします。/dev/cdrom は Slackware のインストールで CD-ROM の設定を行なった場合にのみ有効です。そうでない場合は以下を参考にして デバイス名を指定して下さい:
/dev/hdb : ATAPI CD-ROM (プライマリ IDE のスレーブ) /dev/hdc : ATAPI CD-ROM (セカンダリ IDE のマスター) /dev/hdd : ATAPI CD-ROM (セカンダリ IDE のスレーブ) /dev/scd0 : SCSI CD-ROM /dev/mcd : ミツミ CD-ROM /dev/sbpcd : SB CD-ROM /dev/sonycd: SONY CD-ROM 等など |
次に packages ディレクトリに移っておきます。例えばこの CD-ROM の JE ディレクトリに JE 配付キットが入っているとすると、
# cd /mnt/JE/packages |
としておきます。
ezinst の起動には -j もしくは -e のオプションをつけます。
# /sbin/ezinst -j |
と起動すれば日本語のメッセージで動作し、
# /bin/ezinst -e |
ezinst はなるべくプログラムが動いていない状態で実行して 下さい。例えば、X 上の kterm から実行するのではなく、KON の上から実行するよう にしてください。
ezinst によるインストールの手順は、
インストールするパッケージの選択
実際のインストール
となっています。最初に全ての指定を行いますので、空いている時間にお茶でも 飲んでいて下さい。メニュー上では次のような項目をたどります。
(0) 起動メッセージ 起動時に次のような歓迎メッセージが表示されます。EZinst のバージョ ンの後に rule バージョンが表示されるようになっています。この例では rule バージョンは 005 です。rule バージョンは JE のマイナーバージョ ンとしての意味もありますので、バグレポート等の際にはこの rule バー ジョンも示していただければより状況を把握しやすくなります。また、 rule バージョンが 999 になると、正常に動作していません。 メッセージが読み終ったら何かキーを叩いて下さい。 ┏<EZinst version 3.20 rule 005>━━━━━━━━━┓ ┃Linux/JE の世界へようこそ!! ┃ ┃ ┃ ┃このソフトウェアは無保証です。 ┃ ┃これはフリーソフトウェアであり、配付条件に従って┃ ┃自由に配付してくださって構いません。詳しくは ┃ ┃/usr/doc/00READMES/COPYINGファイルを御覧下さい。┃ ┗━━━━━━━━━━━━(何かキーを押して下さい)┛ (1a) パッケージ選択メニュー メインメニューは次のようになっています。この中からまずパッケージ 選択を行ないます。メニューを操作するにはカーソルキーで上下するか、 Ctrl キーを押しながら p または n を叩きます(以後、CTRL+<p> あるいは CTRL+<n> と書くことにします)。カーソルを移動してリターンキーを叩く とその項目が実行されます。また、各項目の頭に書かれている文字のキー を叩くだけでその項目がすぐに実行されます。 ┏<メインメニュー>━┓ ┃パッケージ選択 (p)┃ ┃インストール (i)┃ ┃終了 (q)┃ ┗━━━━━━━━━┛ パッケージ選択とは、JE からどのパッケージをインストールするかを指 定することです。この方法には 4 種類あります。いずれの方法でもスペー スキーで選択し、BS キーまたはリターンキーで終了します。 ┏━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━ 110 [KB]━┓ ┃[ ] twmu2xt 1050┃日本語を Linux で扱う上で必要となる,様々な基 ┃ ┃[ ] tscmu2xt 1020┃本的なツール類のパッケージです. ┃ ┃[ ] twcmu2xt 1080┃● lha ┃ ┃[ ] tvmu2xt 1320┃効率の高い圧縮機能を持つファイルアーカイバで ┃ ┃[ ] cjvim 230┃す.複数のファイルに圧縮をかけ,一つのファイ ┃ ┃[ ] wjvim 320┃ルにパックするこが出来ます.また,DOS,Mac用の ┃ ┃[ ] jvimdoc 310┃LHa とデータの互換性があるため,これらの LHa ┃ ┃[ ] jbase 450┃とデータをやりとりすることも出来ます. ┃ ┃[O] dic 80┃● nkf ┃ ┃[ ] jtcsh 240┃ネットワークでメールやニュースの読み書きをす ┃ ┃[O] jman 30┃るために作られた,漢字コードの変換用フィルタ ┃ ┃[ ] jelvis 160┃です.UNIX 系の OS では,EUC,Shift-JIS,JIS ┃ ┃[ ] jcawf 90┃という3種類の漢字コードが主に使われておりま ┃ ┃[ ] jperlbin 690┃すが,このプログラムを使うことにより,自動で ┃ ┃[ ] jperllib 120┃入力された漢字コードを判定し,任意の漢字コー ┃ ┃[ ] jperlman 210┃ドへ自由に変換することが出来ます. ┃ ┃[ ] less 150┃● more ┃ ┃[ ] ng 210┃日本語対応 more.長いテキストファイルを,一画 ┃ ┃[ ] pl2bin 120┃面づつ分割して表示するプログラムです. ┃ ┃[ ] pl2doc 840┃● gawk ┃ ┃[ ] prutil 110┃日本語の使用可能な GNU AWK です.AWKとは, ┃ ┃[ ] recjis 1160┃ファイル中の特定のパターンを検索し,抽出され ┃ ┗━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━(BS: 戻ります)┛ 左側の窓には 1 行毎にパッケージ(あるいはリスト)の選択状況と名前、 サイズが表示されます。選択状況は [ ] があるものが選択可で、[O] となっ ているものは選択されたもの、[ ] も無いものは選択不可能なものです。 右側の窓には上枠に選択されたパッケージのインストール後の総容量が 表示されます。窓の中には現在カーソルが置かれているパッケージの説明 文です。1 画面に表示仕切れない場合は左右のカーソルキーでスクロール します。 (1a.1) ナヴィゲータ いくつかの質問に答えていただくとなるべく要望にあったパッケージ選 択を自動的に行なってくれます。 (β版注) まだありません。 (1a.2) パッケージリスト パッケージ単位ではなく、すでに選択された結果を記録したファイル(パッ ケージリスト)を読み込みます。 (1a.3) ルール ルールに従うことによりなるべく少ない選択件数で必要なパッケージを 矛盾のないように選択します。例えば Canna をインストールするのならば 必要最小限のパッケージとして辞書やツールがあります。ルールを用いれ ばこれらのパッケージは自動的に選択されます。ルールに従わない選択は 強制的に変更されますので、マニュアルなどで選択した後にルール選択を 行なわないで下さい。 (1a.4) マニュアル すべての選択を手動で行ないます。ルールはごく一般的な状況しか想定 していませんので逆に細かな選択ができません。ナヴィゲータやリスト、 ルールによるパッケージ選択後にマニュアルでもう一度確認すれば無駄無 く、環境にあった選択ができるでしょう。 (1b) 選択内容の初期化 選択していて、もう一度やり直したい場合に初期化して下さい。選択内 容がすべてクリアされます。 (1c) パッケージ選択の終了 パッケージ選択メニューで戻るを実行すると終了します。 (2) インストールメニュー パッケージ選択が終ったらインストールメニューを実行できるようにな ります。 (2a) パッケージの確認 どのパッケージを選択したのか確認したい場合に実行して下さい。 (2b) インストール開始 この項目を実行するだけでインストールが始まります。画面の上部に表 示される窓にはどこまでインストールできたかをバーとパーセントで表示 しています。また、それ以下の部分では実際に何を行なっているかが表示 されます。エラーとかもここに表示されます。 インストールが終ると上の窓に「何かキーを押して下さい」というメッ セージが表示されます。 (2c) インストール中にエラーが発生すると インストール中にエラーが発生すると、そのパッケージはインストール されていないことになります。このようにインストールに失敗したパッケー ジが一つでもあるとインストール後に確認メッセージが表示されます。確 認メッセージに対して y と答えると失敗したパッケージをリストに登録す るモードに入ります。このモードでの操作については (3a) を御覧下さい。 (3) 終了 メインメニューで終了を実行すると ezinst は終了します。ただし、パッ ケージ選択を行なった場合はそのパッケージリストを作るように勧めてき ます。メッセージに対して y と答えるとリスト登録モードに入ります。 (3a) リスト登録モード リストは /var/adm/ezinst/Lists ディレクトリに保存されます。リスト のファイル名はタイムスタンプを元に勝手に付けられます。普通のパッケー ジリストならば .lst、インストールに失敗したパッケージのリストならば .yet という拡張子がつきます。リストにはコメントを書き込むことができ ます。コメントは 1 行 45 文字位を目安にしてください。リターンキーは 改行の意味になりますので何行でも入力できます。入力を終りたいときは 何も入力せずに(つまり、空行のまま)そのままリターンキーを叩いてくだ さい。 このリストは後でパッケージ選択のパッケージリストから選択すること ができます。この時に右側の窓に表示されるのが入力したコメントです。 |
日本語を利用する場合、入力システムや漢字コードは各個人の好みや環境に 依存します。そこで、JE では日本語入力システムを軸にしたパッケージング を行っています。具体的には、 packages ディレクトリ以下に、 次のように構成されます。
base: nkf, lha, dicなどのパッケージ 1.4MB gs: PS インタプリタ 日本語 ghostscript のパッケージ 2.3MB mule: Mule パッケージ 14.6MB doc: JF を中心とする日本語ドキュメント 2.1MB wnn: Wnn のシステムのパッケージ 1.8MB canna: Canna のシステムのパッケージ 1.8MB sj3: sj3 のシステムのパッケージ 0.5MB net: ネットワーク関係のパッケージ 1.9MB ptex: 日本語 TeX パッケージ 2.1MB font: TeX, XFree86 のフォント 6.7MB xclt: XFree86 日本語クライアントパッケージ 2.5MB |
jbase: LHa, nkf, sed, gawk, ish, pf, escpf 等の基本ツール less: 日本語 less (高性能ページャ) pcurses: ペリカン(日本語が通る)curces jcawf: 日本語 nroff 4.0 jman: 日本語 nroff によるマニュアルシステム (man1.3+j) dic: CD-ROM 辞書検索プログラム recjis: コード落ちしたJIS, SJIS, UJIS 復活ツール jelvis: 日本語 elvis(vi クローン) 1.8p4 + j1.0 ng: 日本語 Micro GNU Emacs 1.3.1 jtcsh: 漢字オプション付き tcsh 6.05 vflib: VFlib 2.20.1 ライブラリ、ドキュメント vfcap: VFlib 2.20.1 用サンプルデータベースファイル vfjfm: New File jvimuty: New File prutil: テキスト整形、印刷ツール、テキスト→日本語PSフィルタ jperlbin: 日本語 perl1.4(perl 4.036) バイナリ jperllib: jperl ライブラリ jperlman: jperl マニュアル pl2bin: plain2 2.54 実行ファイル |
jbase は、日本語を Linux で扱う上で必要となる、基本的なツー ルが入っています。LHa は MS-DOS 生まれの効率の高い圧縮機能を持つファイ ルアーカイバ、nkfは漢字コードの変換用フィルタ、more は日本語対応 more、 gawk は日本語対応 GNU AWK、grep は日本語対応 GNU grep、sed は日本語対 応 GNU sed、ish はバイナリデータをテキスト化するためのコマンド、pfは汎 用のプリンタ出力のためのツール、escpf は ESC/P 用のプリンタフィルタ、 jhd は、日本語対応のヘックスダンププログラムです。
less は日本語を通す高性能ページャです。漢字コードの自動認識を行い ます。最新の JE では、 less 290 + iso2022 パッチが利用可能です。
pcurces は日本語を通す BSD curces ライブラリです。libc に収められ ているものを、日本語が通るように移植を行なったものです。ezinst なども このライブラリを使っています。
jcawf は日本語 nroff、jman は jcawf によるマニュアルシステムです。 jcawf, jman をインストールすることにより、日本語 man が利用可能になり ます。
dic は電子ブックの 8cm CD-ROM の辞書を検索するプログラムです。 mule からも利用可能です。最新の JE ではバージョン 0.24 が利用可能です。
recjis はコード落ちした JIS, SJIS, UJIS を復活させるツールです。
jelvis は日本語 elvis (vi クローン)、 ng は日本語 Emacs クローンで す。 uum や kinput2 を利用して日本語の入力が可能です。jelvis は cancbin、 canclt がインストールされていると canna のクライアントとして直接日本語 入力が可能です。
jtcsh は高機能シェル(csh の高機能版)です。漢字オプション付きでコン パイルされており、そのバージョンは 6.05 です。
vflib は、ベクトルフォントを利用するためのライブラリです。バージョ ン 2.20.1 を収録しました。また、vfcap はそのサンプルデータベースファイ ルです。
prutil はテキスト整形、印刷ツール prn、及びテキスト→日本語 PS フィ ルタ psconv です。
jperlbin, jperllib, jperlmanは、日本語 perl1.4EUC (perl 4.036)で す。
pl2bin は Plain テキスト→ TeX (または roff )に変換するためのフィ ルタです。最新の JE では、バージョン 2.54 が利用できます。
jgsbin: 日本語 ghostscript 実行ファイル jgsdrv: 日本語 ghostscript 用ローダブルドライバ jgsfnt1: 日本語 ghostscript フォントファイル jgsfnt2: 日本語 ghostscript フォントファイル jgslib: 日本語 ghostscript ライブラリ jgsuty: 日本語 ghostscript ユーティリティ prtcfg: dviprt/dviout設定ファイル(dmprt用) |
jgsbin 日本語 ghostscript のバイナリです。 JE の最新版では、 ghostscript-2.6.2 を日本語化したものが利用可能です。 jgsbin には標準で dlm ドライバと dmprt ドライバが組み込まれています。 dlm は ghostscript の各種ドライバをダイナミックに組み込むためのダミー ドライバです。dmprt は dviprt/dviout 設定ファイルを使って汎用的にプリ ンタコードを吐き出すドライバです。dlm で組み込み可能なドライバであれば ghostscript 本体の再構築は不要です。
jgsdrv は日本語 ghostscript のローダブルドライバです。 以下のデバイスのローダブルドライバが用意されています。標準で参照される ドライバは x11 になっています。
bit bmpmono jj100 mjc360 pgm bj10v cdj560 linux mjc720 pgmraw bj10vh pcxmono lips pbm ppm bjc600j dj505j lips2 pbmraw ppmraw bjc600jc dj505jc lips3 pcx16 pr150 bmp16 epag mag16 pcx256 tiffg3 bmp16m escp mag256 pcxgray x11 bmp256 escpc mjc180 |
jgslib, jgsuty, jgsgfnt1,jgsfnt2 は日本語 ghostscript です。 日本語 ghostscript に必要なフォントやサポートファイルです。
prtcfg は日本語 ghostscript 用の dviprt/dviout 設定ファイルです。
mu2elb1: Mule 2.3 マクロファイルのバイトコード mu2elb2: Mule 2.3 マクロファイルのバイトコード mu2etc: Mule 2.3 文書ファイル mu2info: Mule 2.3 infoファイル mu2uty: Mule 2.3 ユーティリティ cmu2xt: X対応 Mule2.3 Canna 版 scmu2xt: X対応 Mule2.3 Canna + sj3 版 smu2xt: X対応 Mule2.3 sj3 版 wcmu2xt: X対応 Mule2.3 Canna + Wnn 版 wmu2xt: X対応 Mule2.3 Wnn 版 skkbin: SKK サーババイナリ skkdic: SKK 辞書 skklisp: Mule 2.3 版 SKK 用 e-lisp ファイル vmu2xt: X対応 Mule 2.3 日本語フロントエンド非対応版 mu2els1: Mule 2.3 マクロファイルのソースコード mu2els2: Mule 2.3 マクロファイルのソースコード mu2els3: Mule 2.3 マクロファイルのソースコード tcmu2xt: Mule 2.3 Canna 版 dump キット tscmu2xt: Mule 2.3 Canna/sj3 版 dump キット tsmu2xt: Mule 2.3 sj3 版 dump キット twcmu2xt: Mule 2.3 Canna/Wnn 版 dump キット twmu2xt: Mule 2.3 Wnn 版 dump キット tvmu2xt: Mule 2.3 日本語フロントエンド非対応版 dump キット |
mu2elb1, mu2elb2 は、Mule のバイトコンパイル済の e-lisp ファイルで す。Mule を利用するためには必ず必要なファイルです。JE の最新版では Mule2.3 (SUETSUMUHANA) が利用可能です。
mu2etc, mu2info, mu2uty は、Mule を利用するために必要なファイルで す。必ずインストールして下さい。
cmu2xt, scmu2xt, smu2xt, wcmu2xt, wmu2xt は、X対応 Mule2.3 のバイ ナリです。対応する日本語フロントエンドによって、それぞれ、Canna 版、 Canna + sj3 版、sj3 版、Canna + Wnn 版、Wnn 版です。この中から一つ選ん でインストールして下さい。
skkbin, skkdic, skklisp は日本語入力システム SKK です。 Mule から SKK を利用した日本語入力が可能になります。 JE の最新版では SKK の 8.6 が利用可能です。
vmu2xt は Mule の日本語フロントエンド非対応版のバイナリです。SKK を利用するときはこれをインストールして下さい。Wnn, Canna, sj3 などの日 本語フロントエンドを利用する際にはインストールする必要はありません。
mu2els1, mu2els2, mu2els3 は Mule の e-lisp ソースファイルです。バ イトコンパイルは行なっていません。再構築を行なう際に必要です。
tcmu2xt, tscmu2xt, tsmu2xt, twcmu2xt, twmu2xt は、X対応 Mule2.3 のdump キットです。対応する日本語フロントエンドによって、それぞれ、 Canna 版、Canna + sj3 版、sj3 版、Canna + Wnn 版、Wnn 版です。再構築を 行なう際に必要です。
tvmu2xt はMule 2.3 日本語フロントエンド非対応版 dump キットです。 再構築を行なう際に必要です。
jfaq: 日本語版 FAQ/HOWTO candoc: Canna 3.2pl2 ドキュメント(解説書 TeX ソース) wnndoc: Wnn 4.2 ドキュメント skkdoc: SKK ドキュメント jvimdoc: 日本語 VIM ドキュメント(jvim 2.0r) ki2doc: Kinput2-v2 ドキュメント d2psdoc: dvi2ps-1.9.1j ドキュメント dvidoc: dviout/dviprtドキュメント jbibdoc: 日本語 BibTeX ドキュメント pl2doc: plain2 ドキュメント mnewsdoc: mnews ドキュメント |
jfaq は、日本語 FAQ や HOWTO 集です。JFプロジェクトの活動成果が入っ ています。必ずインストールして目を通すようにして下さい。JF プロジェク トの成果を採り入れていく予定になっています。
candoc, wnndoc, skkdoc, jvimdoc, ki2doc はそれぞれ、Canna 3.2pl2、 Wnn 4.2、SKK、日本語 VIM、kinput2-v2 のドキュメントファイルです。
d2psdoc, dvidoc, jbibdoc, pl2doc はそれぞれ、dvi2ps-1.9.1j、 dviout/dviprt、日本語 BibTeX、plain2 のドキュメントファイルです。
mnewsdoc は mnews のドキュメントファイルです。
*doc シリーズは今後も、JF プロジェクトの成果を採り入れていく方向で作 業を行っています。JE-HOWTO も doc シリーズに入る予定になっています。
wnnsbin: Wnn 4.2 サーバ用バイナリ wnncbin: Wnn 4.2 クライアント用バイナリ wnnclt: Wnn 4.2 クライアントサポートファイル wnndic: Wnn 4.2 辞書 wnnman: Wnn 4.2 マニュアル wnnprog: Wnn 4.2 プログラミング ki2wnn: kinput2-v2 (R6 contrib + fix 1) Wnn 版 wjvim: 日本語 VIM 2.0r + ONEW-2.2.10 Wnn 版 xwmno: 日本語入力システム |
wnnsbin, wnncbin, wnnclt, wnndic, wnnman, wnnprog は Wnn 4.2 のパッ ケージで、これを利用することで、 Wnn を介して日本語の入力が可能です。 サーバを動かす必要の無いところでは、wnncbin + wnnclt をインストールし ます。サーバを動かす場合は 上記の構成 + wnnsbin をインストールします。 また、 0.9.6 から pubdic+ (R6 contrib + patch 1) を収録しています。
ki2wnn は kinput2-v2 (R6 contrib + fix 1) の Wnn 版で、 Wnn を介し て kinput2 を利用した日本語入力が可能になります。
wjvim は日本語 VIM の Wnn 版で、 Wnn を利用して日本語のドキュメン トが作成できます。
xwnmo は、 Wnn 4.2 版の X Window 用インプットマネージャーです。複数 のクライアントに対して、多国語の入力環境を提供します。
cansbin: Canna 3.2pl2 サーバ用バイナリ cancbin: Canna 3.2pl2 クライアント用バイナリ canclt: Canna 3.2pl2 クライアントサポートファイル candic: Canna 3.2pl2 辞書 canman: Canna 3.2pl2 マニュアル canprog: Canna 3.2pl2 プログラミング ki2can: kinput2-v2 (R6 contrib + fix 1) Canna 版 cjvim: 日本語 VIM 2.0r + ONEW-2.2.10 Canna 版 |
cansbin, cancbin, canclt, candic, canman, canprog は Canna 3.2pl2 のパッケージで、これを利用することで、 Canna を介して日本語の入力が可 能です。 サーバを動かす必要の無いところでは、cancbin + canclt をインス トールします。サーバを動かす場合は 上記の構成 + cansbin をインストール します。また、 0.9.6 から pubdic+ (R6 contrib + patch 1) を収録してい ます。
ki2can は kinput2-v2 (R6 contrib + fix 1) の Canna 版で、 Canna を 介して kinput2 を利用した日本語入力が可能になります。
cjvim は日本語 VIM の Canna 版で、 Canna を利用して日本語のドキュ メントが作成できます。
sj3bin: sj3 2.0pl1 バイナリ (R6 contrib + patch1) sj3prog: sj3 2.0pl1 プログラミング (R6 contrib + patch1) ki2sj3: kinput2-v2 sj3 (R6 contrib + fix 1) 版 |
sj3bin, sj3prog は sj3 のパッケージで、これを利用することで、sj3 を介 して日本語の入力が可能です。
ki2sj3 は kinput2-v2 (R6 contrib + fix 1) の sj3 版で、sj3 を介して kinput2 を利用した日本語入力が可能になります。
cf: CF-3.4W2 sendmail: WIDE 版 sendmail 8.6.12 + 2.4W mhbin: MH6.8.3jp2c バイナリ mhlib: MH6.8.3jp2c ライブラリ mhman: MH6.8.3jp2c マニュアル nntpclt: NNTP 版 inews 1.5.11 cnn: ニュースチェッカー cnn 1.4.2 mnews: ミニニュースリーダ mnews 1.19 ktin: 日本語対応 tin ニュースリーダ |
cf は、sendmail.cf を作成するためのツールと、それにより作成された サンプルファイル集です。これを用いると比較的用意に sendmail.cf の記述 ができます(MX版、NOMX版のどちらも)。
sendmail の 8.6.12 版です。ネームサーバの MX レコードを使用する sendmail.mx と、使用しない sendmail.nomx が入っています。必要に応じて どちらか一方を sendmail にリンクして使用することになります。
mhbin, mhlib, mhman は単独のコマンドとして、また mule や mnews の 中からも利用可能なメッセージハンドリングシステム mh の日本語版です。 POP (Post Office Protocol) プロトコルを利用しているサイトで使用する 場合は、別途再コンパイルが必要になります。
nntpclt は、NNTP (Network News Transfer Protocol) を使用してニュー スをポストする日本語対応 inews と nntp クライアントの設定サンプルです。 インストール後に /etc/nntpserver に使用する NNTPサーバー名を記述して下 さい。
cnn は、NNTP を介してニュースサーバに購読しているニュースグループ の記事の最新版が届いてるかどうかチェックを行なうプログラムです。
mnews は、非常にコンパクトで軽快な動作を特徴とする日本語対応のミニ ニュースリーダです。特長としては、非常に広範囲なカスタマイズが可能で、 ここからメールの送受信も可能です。バージョン 1.19 が収録されています。
ktin は英語版のニュースリーダである tin を日本語が扱えるようにした ものです。
bptexbin: PTeX 実行ファイル bptexfmt: PTeX フォーマットファイル sptexbin: pTeX 実行ファイル sptexfmt: pTeX フォーマットファイル ptexlib: PTeX, pTeX 共通サポートファイル jbibtex: 日本語 BibTeX dvi2tty: キャラクタベース DVI プレビュア dviout: VGAベース DVI プレビュア dviprt: DVI プリンタドライバ d2psbin: dvi2ps-1.9.1j 実行ファイル d2pssrc: dvi2ps-1.9.1j ソースファイル jdvi2kps: jdvi2kps4.0 fntuty: フォントユーティリティー |
bptexbin, bptexfmt, sptexbin, sptexfmt はアスキー PTeX(pTeX) の実 行ファイル及びフォーマットファイルです。実行環境に応じて PTeX(または pTeX の)どちらかをインストールします。大量の文章を処理しないといけない ときは PTeX をインストールする必要があります。
ptexlib はアスキー PTeX(pTeX) 共通のサポートファイルで 必ずインストールする必要があります。
jbibtex は日本語 BiBTeX です。参考文献データベースを 利用することが可能となります。
dvi2tty はキャラクタベースの DVI プレビュアで、tty 上に DVI ファイルの内容を表示します。
dviout は、MS-DOS 上の DVI プレビュアの移植で、DVI ファイルのプレビューが可能です。dviout の 2.39 がベースになっています。 svgalib がリンクされているので、X 上では動かすことができません。
また、X 上で dvi ファイルを見るには、 xclt ディスクセットに含まれる xdvi を使用します。
dviprt は MS-DOS 上の dvi 形式のデータをプリンタへ出力 するためのツールの移植です。dviprt の 2.39 がベースになっています。epsbox+gs に対応しています。
d2psbin, d2pssrc はそれぞれ dvi2ps-1.9.1j の実行ファイル とソースファイルです。DVI ファイルを日本語 PS ファイルに変換することが可能と なります。
jdvi2kps を利用することによって DVI ファイルを日本語 PS ファイルに変換することが可能となります。
fntuty はビットマップファイル/ PK ファイル/ベクトル ファイル間の変換を行うユーティリティです。
cmf180: 180dpi-PK ComputerModern フォント vmincho1: 書体倶楽部ベクトルフォント明朝体第一水準 vmincho2: 書体倶楽部ベクトルフォント明朝体第二水準 vasiya1: 書体倶楽部ベクトルフォント丸ゴシック第一水準 vasiya2: 書体倶楽部ベクトルフォント丸ゴシック第二水準 vhokuto: 書体倶楽部ベクトルフォント毛筆体 xfnt13: 13x26 アルファベット・カナフォント xfnt16: 16ドット漢字フォント xfnt18: 18ドット漢字フォント xfnt24: 24ドット漢字フォント xfnt26: 26ドット漢字フォント xmarufnt: まるもじ漢字フォント |
TeX を利用するには、cmf180 ( ComputerModern フォント) が必ず必要にな ります。またプリンタの解像度によってはこれ以外の ComputerModern フォン トが必要になるときがあります。その際には、既に置いてあるサイトから ftp してくるか、 Metafont をインストールして自分でフォントを作る必要があり ます。
vmincho1/2, vasiya1/2, vhokuto は 書体倶楽部ベクトル フォントで、base ディスクセットの vflib を利用することによって、日本語 ghostscript や xdvi で利用可能です。
xfnt??, xmarufnt は X Window のための漢字フォントです。 インストール後に mkfontdir をすることにより利用可能です。
*JE-0.9.5 から、日本語 TeX 用ビットマップフォントのサポートをやめ、ベ クトルフォントのみのサポートとなりました。
xfntali: 漢字フォント用 fonts.alias k14: 14ドット漢字フォント kterm: X漢字端末エミュレータ pxvt: X日本語が通る端末エミュレータ fvwm: 軽快&きれいなウィンドウマネージャ xengine: Xサーバーの性能テストプログラム xldimg: X上のイメージビューア oneko: マウスを追いかける猫 ttkbin: Tcl7.4Tk4.0jp バイナリ ttkdemo: Tcl7.4Tk4.0jp ウィジェットデモ ttkman: Tcl7.4Tk4.0jp マニュアル ttkprog: Tcl7.4Tk4.0jp プログラム開発パッケージ xdvi: XベースDVIプレビューア 書体倶楽部フォント版 tgif: tgif-2.16.12.j xklock: 漢字対応スクリーンロック xcalend: カレンダー&簡易スケジューラ xpbiff: ポップアップ・アニメーション機能付き xbiff |
xfntali は、漢字フォント用 fonts.alias です。フォントを インストール際には、必ずインストールして下さい。
k14 は X11R6 にコントリビュートされた 14 ドットの漢字 フォントです。既に入っている場合は必要ありません。
kterm は X Window 上の漢字端末のエミュレータです。xterm の上位互換となっています。0.9.6 では、R6 contrib の 6.1.0 が入っています。
pxvt は日本語が通る端末エミュレータです。rxvt を日本語化 したものです。JE の最新版では、rxvt の 2.03を日本語化した版が入っています。
fvwm は軽快&きれいなウィンドウマネージャです。 仮想スクリーン機能を持っており、かなり人気があります。
xengine は X サーバーの性能をテストするプログラムで、 その回転数で性能の評価を行なうことができます。
xldimg は GIF ファイルなどのイメージファイルを X 上で 見るためのイメージビューアです。
oneko を X 上で起動すると猫が出てきてマウスを追いかけ ます。
ttkbin, ttkdemo, ttkman, ttkprog は日本語 Tcl/Tk です。 これを利用することで容易に GUI の作成が可能となります。インタプリタ形式で実行さ れるので動作は少し遅めですが、スクラップ&ビルドを繰り返すようなユーザ インタフェースのプロトタイピングに向いているようです。
デモパッケージは、 /usr/X11R6/lib/X11/tk ディレクトリに展開されます。 日本語デモは demos-jp ディレクトリにありますので、そのディレクトリに移っ て widget コマンドを実行すると見ることができます。
xdvi は、X 上で dvi ファイルをプレビューするための ソフトウェアです。日本語フォントには、書体倶楽部形式、JG Font 形式、TrueType 形式のアウトラインフォントも使用できます。内部から 日本語 ghostScript を呼び出 すことで、EPS 形式の図を含む dvi ファイルの表示にも対応しています。
*JE-0.9.5 から、xdvi の PK フォント版はなくなりました。
tgif は、英語版の tgif に日本語化パッチを当てたドロー イングツールで、kinput2 による日本語入力、eps ファイルの出力が可能です。
xklock は漢字対応の X ロックです。ロックされている間は、 漢字のメッセージを表示することができます。
xcal は、X 上のカレンダー&簡易スケジューラです。国際化 対応でコンパイルされているので、kinput2 や xwnmo を利用すれば、日本語入力ができ ます。
xpbiff は、X上のポップアップ・アニメーション機能付き xbiff です。メールの到着をアニメーションで知らせます。
JE は今後、以下のような目標で作業を行っていく予定です。
ELF バイナリ正式対応
Slackware-3.0より、ELF バイナリ形式による配布が行なわれました。JE で も今回のリリース(0.9.7)より、これに対応しました。色々な不具合などが予 想されますが、今後もELFに対応していく予定です。
ドキュメントシリーズ
現在、JE では JF プロジェクトの成果を doc シリーズに順次採り入れてい ます。各種日本語 HOWTO などの最新版などもここにまとめる予定です。
パッケージの充実
様々なソフトウェアを整理できた順に追加する予定です。
Slackware 以外の基本システムにも対応
JE-HOWTO は Hironobu ABE <hironobu@ap.isl.melco.co.jp> 及び Takashi MANABE <manaba@Roy.dsl.tutics.tut.ac.jp> の著作物です。物理的あるいは 電子的な媒体への複写と配布は著者の許可なく行えます。商用での配布も許可 し、歓迎しますが、著者へ配布の連絡を下さい。またこの文章中の登録商標は、 その所有者のものです。
短い引用は著者の同意なしに行えます。JE-HOWTO から派生する文書および 部分的な配布には、このファイルの全文の複写、またはできる限りそのまま複 写したものを含めて下さい。
内容に関しては万全をつとめておりますが、文章中に不備や誤字、脱字、内 容の間違い、などを発見した場合は場合はご連絡下さい。また、新しい追加項 目なども歓迎いたします。
ご協力いただいた方々:
Yasu Hiro YAMAZAKI <hiro@ice3.ori.u-tokyo.ac.jp> Nozomi YTOW <nozomi@yucca.cc.tsukuba.ac.jp> |
(SGML conversion, y.senda, 2001/09/03)